自由への道—古い合意を破ること 解説まとめ『四つの約束』

約束その4:常にベストを尽くす

今回は実質最終章ともいえる第6章について、ざっと書いてまいります。

自由への戦士

6章は1章の続きみたいになっており、 大雑把にいうと「1章→(四つの合意紹介)→続きの6章」みたいな構成です。

それはともかく、本章は自由について書いてあり、 まず「自由を妨げているのは、他ならぬ自分自身」 と書かれております。

これは「飼い慣らし」によって生まれた自身の「裁判官」、 しかも真実を語るのではなく嘘っぱちを語る裁判官によって、 自由を阻害されているというもの。

嫌々会社に行っているサラリーマンや嫌々学校に行っている学生なんてまさにその典型例で、 本当は辞めて他のことがしたいのに、彼らの中の裁判官が 「辞めるなんてとんでもない!そんなことしたら金が無くなって死んでしまうぞ!!」 と言ってくるため、自由に振る舞えないのが現状なのです(かくいう私も。程度の差はあるけど)。

じゃあ、自由になるためにはどうするかというと、 まず、自分が自由でないことに気付く! 「飼い慣らし」によって生まれた思い込みによる夢を見ている (見させられている)ことに気付く、ということ。

そして戦士になると決意しましょう。

何と戦うのかというと、自分の中にいる「寄生虫」とであります。 (本書では「寄生体」となっているが、「寄生虫」の方がR-TYPEの敵キャラとか 連想できて悪役っぽいので、ここでは「寄生虫」とします)

身体の中にいる寄生虫

寄生虫とは何か、簡単に説明すると、 「飼い慣らしによって生まれ、現在も巣くっている『裁判官』『犠牲者』、沢山の下らない思い込み」 のことで、こいつが自分の身体のエネルギーを吸い取って生きながらえており、自分を日々疲れさせているのです。

こんな百害あって一利なしのようなもの、とっとと無くしてしまいたいのですが、 大部分の人は、自分の中に寄生虫がいること自体すら分かっておりません。

なので、自分は寄生虫にエネルギーを吸い取られ人生を左右されている!ということに気付き、 もう俺は犠牲者にはならない、寄生虫と戦う戦士になると決意し、 勝っても負けても戦うのです。

その戦い方は以下の通りで、 武器となるのは、今までに紹介した「四つの約束」ということであります。

  1. 「一つ一つ寄生虫の頭を潰していく」下らない思い込みを、潰しやすいものから潰していく。
  2. 「寄生虫に餌をやるのを止める」恐怖と怒りをコントロールする。
  3. 死への入門

変容の技術:第二の意識の夢

まず1つ目で、第一の意識の夢から第二の意識の夢へと移行しようというものです。

第一の意識の夢を「飼い慣らしによって、寄生虫によって作られてきた夢」とすると、 第二の意識の夢は「今まで合意してきた信念を変え、新しい合意を結ぶことで得られる夢」 といことです。

やり方は「自分を縛り付けている信念、合意に気付く→その気付きを育てる→新しい合意と取り替える」 というもので、これが変容の技術。

ぶっちゃけると、「四つの約束」等を使った力業を繰り返して何とかする、というもので、 要はこびりついた古いものを落とすためには繰り返しが必要になるということです。

戦士の訓練

これが2つ目。戦士の訓練とは、自分のおこない(思考、感情、行動)を支配することで、 難易度はベリーハードとなっております(それを言ったら3つとも全部難易度高いけど)。

まずは「もう俺は自身や周囲を裁く『裁判官』であることもやめるし、 痛いのを喜ぶ『犠牲者』であることもやめる!!」と宣言することです。

そして、「感情が自分をコントロールしている」状態に気付き、 自分が感情をコントロールするよう戦うのです。

要は、自分の感情に気付き、不平不満や悪口を言っていることに気付く、 そしてそういった毒を口に出さないようにすることから始めれば良いでしょう。

死への入門

そして最後が「死への入門」で、 これは伊達政宗の話にある「借り物の身体」と同じようなニュアンスです。

死んでまで他人の顔色を伺ったり、金の心配をすることは無いので、 自分が死んだと思って生きれば良く、実際そういう風に生きれば、 死ぬのは寄生虫のみであるということです。

何かアフガニスタンのムジャヒディンの戦士みたいですが、 ここは日本なので、自分で決心することになります。

自分が死んだと思って生きるということに対し、 「裁判官」は「何てことするんだ!お前もう生きて返れねえからなあ」なんていって抵抗してくるし、 痛みや苦しみ中毒の「犠牲者」は、「苦しみや痛みが無くなるなんてとんでもない!」 なんていって抵抗してきます。

要はどこまで「この肉体は必ず滅びる、私の考えている『人生』は必ず終わる」 ことを意識できるか、にかかっているということです。

ただ、この「死への入門」は、 「今日が人生最後の日だと思って、経営者や上司のためにマジメに働きましょう」 なんていう、下らないビジネス書などと同じ内容ではございません。

もし経営者や上司に嫌々従っているなら経営者や上司に断固として「ノー」と言い、 もし嫌々仕事をやっているなら、さっさと辞めてしまうのが「死への入門」であり、 それに抵抗してくる声があるとしたら、間違いなく寄生虫の声だということです。

まあ、1つ目と同様、潰しやすいものから潰していくのが一番、 簡単なものから自分が死んだと思って生きるのが良いと私は思います。

以上、これで『四つの約束』についての解説を終わります。 年末に駆け足でやりましたが、また何かあれば2016年版とかやるかもしれません。

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