『早く死ねたらいいね!』感想

最近「ネタに困っている」などと書いたら、 読者の方から「『早く死ねたらいいね』という本を読んでください」とのメールをいただきました。 (原題も『I Hope You Die Soon』である)

なんだこのタイトル!と少しビックリしましたが、 Amazonの紹介記事見たら所謂「悟り系」の本だったので、 ちょっと興味が湧いて読んでみることにし、本を買って読んだので、 概要と感想を簡単に書いてまいります。

ちなみに、以前紹介記事を書いた『死ぬな 生きていれば何とかなる』 とは真逆のタイトルですが、著者が言わんと欲するところは大体同じです(多分)。

本の概要

まずは本書の概要について。

本書は157ページと薄い本で、 半分が「解放(liberation)」等についての著者の意見で、 残り半分がインタビューとなっております。

タイトルの「早く死ねたらいいね」については、 著者がドン詰まりでイライラしていた時に言われた「救済の言葉」とのことで、 この言葉のおかげで生きるのが楽になったとのこと。

で、肝心の内容を適当に抜き出すと以下の通り。

書いてあることは『ニューアース』とかと大体同じなのですが、著者がいい加減な性格なのか、 ニューアースなんかよりもぶっちゃけて書かれていて、私的には本書の方に共感を覚えます。 (ただ、ニューアースとかを読んでないと「何だこの本!」となっただろうが)

また、全編に渡り著者のワンネスに関する体験や思いがダラダラ書かれているだけで 押し付けがましいところが無く、それが私的に好印象で、

私個人の意見としては、本当に解放された(悟った)人というのは、 押し付けがましさや道徳心みたいなものが自然と消える(出てこなくなる)のだろうなぁ、 という印象を受けました。

私の感想

で、本書についての感想ですが、 まず言いたいことは、上記の通り本書は全部で157ページで、 そのうちほんへが88ページで残りはインタビュー等だということ。

長けりゃ良いというものでは全くないのですが、 これで1500円はボッタクリやろ、インタビューとか載せずに英語の原文載せろよ、 というのが正直な感想です。

また、本書を一読して感じたことは、これは本書に限らないことですが、 「まるで酔っぱらいが書いた酒のレビューみたいだな」ということ。

酒に関するレビューサイトは色々あるし、 当サイトでもドンペリのレビュー記事なんてものを書きましたが、

酒の味や風味なんてのを言葉で表現しても殆ど無意味で、 こんなもの実際に飲んでみなければサッパリ分からず、 それは「解放」「悟り」なんてものも全く同じなのであります。

ただ、この世界では何故か言葉が一番有効な伝達手段であるため、 色んな人が言葉というツールを利用して、 ジュラル星人みたいな回りくどい方法で説明したり何だりしているわけであり (この辺は本書にも書かれており、他ならぬ当サイトも同様)、

あと「酔っぱらい」と書きましたが、酔っ払っているのはこういう悟り系の人間なのか 無意識に生きている人間なのか、どっちだというのは私には分からないし、 酔っていた方が幸せなのかシラフの方が幸せなのかということも分かりません。

ともかく、こういう「悟り系」の本は、 ニューアースでも本書でもその他でも指し示すところはみな同じで、

というようなことを、言葉ではなく、感覚やニュアンス的なものとして受け取れば良く、 受け取って気楽に生きていけるようになればそれでおkだと思います。

※逆に「厳しい修行や喜捨や努力によって悟ることができるのだ」 なんて書いてある本やサイトは疑ってかかった方が良い。 修行とかしても生きるのが楽にならないのはホンマやで。 私なぞは「ニートから東大受験」なんて荒行をやったが、ちっとも楽にならなかった。 まぁこれも実際やってみないと分からないし、やりたい人はやればよい。

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