第6章 ACCEPTANCE & SURRENDER

前回の記事:第5章 Who You Truly Are

今回は6章のACCEPTANCE & SURRENDERについて。

ACCEPTANCE & SURRENDERというサブタイですが、今回注目したいのはSurrenderの方。

私としては、本章のSurrenderと10章のSufferingこそが本書の肝で、 ニューアースでもあまり触れられていなかった内容だと思うのですが、 これはあくまで私の意見です。

あと、当解説記事内で本章の内容については前回までに色々書いてきたので、 今回は一応のまとめ的なものになりますが、こんな記事よむよりも本書、 日本語訳でなく原書を直接読むのが一番効果的であると、記事を書いた私は思います。

全てに対してお手上げ

まず、本章の一発目から

Can you feel how painful it is to internally stand in opposition to what is? (ヘボ訳:「そうであるもの」と対立、抵抗することが、どれだけ苦痛か分かるか)

When you recognize this, you also realize that you are now free to give up this futile conflict, this inner state of war. (ヘボ訳:そうであるものと対立することが苦痛だと理解できたとき、 あなたはこの下らない対立、内なる紛争を止めて自由になる)

How often each day, if you were to verbalize your inner reality at that moment, would you have to say, “I don’t want to be where I am”? (ヘボ訳:もし心の中が言語化されるなら、日々の中であなたは何度「私はここにいたくない」と言わねばならないか)

と続いており、要は「今、そうであるものに抵抗するな。 受容(accept)せよ」ということであります。

ただ、これを読み「受容せよ」と言われただけで 「ハイ、全てを受容します」なんてできるのはお釈迦様レベルの話で、 私をはじめとする俗物には到底無理な話です。

※そもそも、自分の中にある対立的な思考や感情に対して「この感情はいけない。受容せにゃ!」と思うこと自体が、 既に「今、そうであるもの(この場合は対立的な思考や感情が自分にあること)」 に対して対立していることになるのだが、その辺に気付いて実感できる人はいるだろうか。

なので、受容できないならせめて「お手上げ」状態になりましょう、 全部放っておきましょうというのが私の意見。

これは当解説記事のあちこちに書いてきたので今更書く必要もないですが、 一応例を挙げると、

本書を読んで理解できないなら理解できないままで放っておく、

他人に対して頭にきたら「ああ、今頭にきたな」と怒りを押さえ込んだりコントロールせずに放っておく、

「今に集中する」「今していることと一つになる」ができなけりゃできないで、 無理にやろうとせずに放っておく、

人間関係も「あの人から嫌われたら嫌だ」「あの人に好かれるにはどうすれば良いんだろう」 などと考えず放っておく、

病気になったら「何でこんなことになった」とイチイチ考えずに放っておく…

この辺のことは当サイトを開設した頃から読んでいる 『自分を動かす』の解説記事でも書きました。

こんな感じで、「もういいや、俺は知らん」みたいな態度で毎日生きていけば良いし、

イチイチ反応したり、行動で何とかしようとしたり、 状況や思考をコントロールしようとして争いを生み出すよりも、 ただ放っておいた方が新たに争いを生まずに済むし、

何かを嫌々やるよりも、 したくなったりせざるを得ない状況になってからやる方が行動の質が段違いに向上するので、 それまでは「どうにでもなれ」と放っておけば良いのです。

ちなみに本文には

Surrender becomes so much easier when you realize the fleeting nature of all experiences and that the world cannot give you anything of lasting value. (ヘボ訳:この世界であなたが経験する全ては無常であること、 この世界はあなたに永続する価値を与えることはできないことに気付けば、 お手上げすることはメチャクチャ簡単になる)

などと書いてあるけど、これも分からないならば、分からないまま放っておけばよろしい。

足りない頭で考えても無駄

こういった「全部放っておけ」なんてことを書くと、

「冗談じゃない!放っておける訳がない」とか 「放っておいて悪い結果になったらどうするんだ」

なんてことを思う人が多いでしょう。

そういう人はお好きなように、 これからもずっと、ご自分の優秀な頭脳で考えて生きていけばよろしい。

今までその「優秀な頭脳」をフルに使い、あれこれ考えて生きてこられた結果、 さぞかし素敵な現状を築いていらっしゃることでしょうから、 これからもそれを続けていかれれば良いだけの話です。

ただ、私の経験から言わせていただくと、 私はこれまでウンウン考えて色々やってきましたが、 考え抜いて導き出した結論と結果の良し悪しはあまり関係なく、 考えるだけ無駄だったケースが殆どだったし、

「自分の足りない頭で考えても無駄で、なるようにしかならない」 と気付いてから、何か生きやすくなった覚えがあります。

なので、普段はボヤーッとしていて、 本当にやりたいこと、やらなきゃマズいことがあるときだけ集中してやれば良いと思うのですが、 これは散々頭を使ってきて嫌になった人向きかもしれません。

私は散々頭を使って生きてきたので、本章にある

Allow the “suchness” of this moment. That’s enough.

Surrender is surrender to this moment, not to a story through which you interpret this moment and then try to resign yourself to it.

Acceptance of the unacceptable is the greatest source of grace in this world.

Leave Life alone. Let it be.

というような箇所に惹かれ、やっぱり下衆の浅知恵で色々考えるよりも、 「放っておく」「お手上げ状態で任せる」のが一番良いと思ってしまうのです。

以上、今回はここまで。

第7章 Natureに続く。

生きる上で大変ためになる記事一例

引き寄せに関する大変素晴らしい記事一例

...