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第10章 Suffering & The End Of Suffering

前回の記事:第9章 Death & The Eternal

長かった解説記事も今回で最終回。

「英語の原書を読めば一番効果があるのに、こんな解説記事なんて書いちゃってどうするのさ」 などと今更ながら思うわけですが、まぁ書いてしまったものは仕方ないです。

ともかく、今回は10章のSuffering & The End Of Suffering、 苦しみと苦しみの終わりについて。

思考に囚われている限り、この世界で苦しみ続けるというお話。

分かるまで苦しみ続ける

最終章である本章では初っ端から

などとご大層なことが書かれていて、 これらは1〜9章で書かれてきたことと同じです。

そして、

True freedom and the end of suffering is living in such a way as if you had completely chosen whatever you feel or experience at this moment. (ヘボ訳:真の自由と苦しみの終わりとは、この瞬間にあなたが感じることや経験することが何であれ、 自分でそれら全てを選択したかのように生きることである)

This inner alignment with Now is the end of suffering. (この内なる「今」とのつながりが、苦しみの終わりだ)

なんて書かれていますが、 これらのことを「へーそうなんだ」と頭では分かっても完璧に理解して実践できる人は 1000000人に1人もいないし、

その証拠に、全然理解できていない証拠に、今もなお多くの人間が毎日毎日、 取るに足らない些細なことで苦しんでいるではないですか!

要するに、人間に苦しみは本来不要なのですが、 上記や9章までのことを身をもって理解し、 「ああ、自分の頭でストーリーをこしらえて苦しむ必要なんてなかったんだ!」 と真に気付くまでは、苦しみは必要であるということであり、

いくら口や頭で「よく分かりました」「理解しました」などとキレイゴトを抜かしても、 今あなたが苦しんでいるならば、

それは何も分かっていない!全然理解していない!

ということであります。

たとえ自分が今、どんな状況下にあってもです。 言い訳は一切通用しません。

※ちなみに、「苦しみがある程度終わらないと引き寄せなんて効果が出るわけがない」というのが、 私の引き寄せに対する現在のスタンス。

進んで苦しめ

というわけで、掌を釘で打ち抜かれ十字架に吊るされたキリストや、 餓死刑に処せられ最後は薬物注射で死んでいったコルベ神父のように、 どんな状況下でも苦しまず安らかであるのが理想なのですが、 それが簡単にできれば苦労はいたしません。

しかし、現時点で100の苦しみを、程度・頻度共に20くらいに減らすことは可能なわけで、 それこそがニューアースや本書の目的だと私は思います。

そのためにはやはり、まずは自分が苦しんでいること、 そして苦しみから逃れようとしていることを素直に認めることから始め、

自分が苦しんでいるのは自ら選んで苦しんでいることに気づく、良い悪いのレッテル貼りをし、 わざわざ頭の中でストーリーをこさえて苦しんでいることに気付く必要があります。

そして、本章の最後あたりには

「人が苦しみたがらないのは至極当然のことだが、その避けようとするのを手放して 苦しみや痛みをそのままにしておくと、苦しみとの間にわずかな隙間、空間ができることに気付くだろう」

「これこそが意識的に、進んで苦しむことである。進んで苦しめば肉体的痛みはあなたのエゴを燃やし尽くす。 エゴは抵抗によって成り立っているから。これは肉体的障害においても同様である」(訳は適当)

「自らの苦しみを神に捧げよ」

と、「進んで苦しめ」といったことが書かれています。

本章およびこれらの記述を読んだ人の中には 「何だって!?『進んで苦しめ』だなんて、絶叫マンやバチバチマンの真似をしろというのか!」 と思ってしまう人もいるかもしれません。

そう思ってしまう気持ちは良く分かりますが、 何も絶叫マンやバチバチマンのように自ら痛みを受けに必要はなく、

「痛みや苦しみが起きたら起きたときのこと」 「痛み苦しみどんと来い」「晴れよし雨もまたよし」 くらいの感じで毎日生活し、

いざ痛みや苦しみが起きたときは、

「あ、今レッテル貼りをしているな」「頭の中で不要なストーリーをこさえてるな」 「痛みや苦しみから逃げようとしているな」と気付くだけで充分だし、 そこから変容が始まるというのが私の実感です。

最後に、今回の解説では「お手上げ状態になって全部任せろ、全部丸投げしろ」 などと頻繁に書いてきましたが、一体何に丸投げすればよいでしょうか。

これは人それぞれで、「天の神様」でも何でも良いのですが、 「天に神様なんていないよ、成層圏や大気圏突き抜けたら宇宙しかないよ」 という風に思ってしまうう私としては、

「この体や万物を流れているエネルギー」「今ここにあるエネルギー空間」 そういうものに身を委ねれば良いと考えております。

以上、これにて一応おしまい。

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