今回は上越について簡単に書いてまいります。
山梨で生活して1年以上経ったある日のことでございます。
長らく海を見ておらず、魚も食べていない私はついに我慢できなくなり、 どこか海沿いの町に行こうと考えておりました。
そこで上越市に観光案内を請求したところ、「どうぞいらっしゃい」という手紙とともに、 パンフレットがどっさり届いたのです!!
その親切さに感動した私は、長野を縦断して上越へと向かったのでした。
上越といえば上杉謙信というわけで、春日山城跡です。
天守閣跡へ行くには、ちょっとした山登りが必要で、 さすが信長の野望で難攻不落とされていただけのことはありました。
春日山の麓にある歴史資料館みたいな所へ行くと、 受付の人に強引に映像ルームへ連れて行かれ、 「越後の龍 上杉謙信公物語」みたいな映像を見せられました。
「敵に塩を送るという慈悲の行為に対し、さしもの信玄(呼び捨て)も 謙信公の寛大なお心に感服せざるをえませんでした」などという、 ひたすら謙信を持ち上げるプロパガンダフィルムでしたが、 なかなか面白かったです。
行った年かその前後あたりで、大河ドラマの舞台だったためか、 春日山周辺はやけに観光に熱が入っていたのが印象的でした。
一方こちらは「捨て童子」こと松平忠輝が住んでいた城、高田城です。
石垣が無い城で有名らしいですが、行った当時は全然気付きませんでした。
郊外にバローやイオンのでかいのがあるため、高田の町はこんな感じ。
川上善兵衛というワイン界では偉い人が開いたワイナリーです。
この葡萄園を開いた川上善兵衛という人、 日本のワイン製造に大変貢献された方で、 マスカットベリーAという品種を開発したり、 荒地になっていた山梨の登美の丘ワイナリーを再建したりと 色々と活躍されています。
山梨にワイン製造の技術伝えたり新品種の葡萄を普及させたり、 果てはワイナリーの経営を建て直されたりと、 敵に塩を送る以上のことをされた川上博士は、 まさに人間の鑑といえるのではないでしょうか。
売店にはワインが色々売られていますが、 やっぱりマスカットベリーAの赤ワインがお勧めです。
上越のバローでは、新潟名物ナポリタンを食べることができます。 ナポリタンというのは、焼きそばにミートソース?をかけたもの。
帰宅した後もう一度食べたかったので自宅で作ろうと、 冷凍やきそばにレトルトのミートソースをかけたら、 それらしい味になりました。
上越には初夏に訪れたのですが、訪れた時は気温と湿度が かなり高かったのです。
なので食事の際に冷酒を頼んだのですが、辛口で冷たいため飲みやすく、 空きっ腹のままキューと一気に飲んでしまいました。
するとどうでしょう、いきなり膝にきたではありませんか。 その後はもうめちゃくちゃで、時価の刺身とか注文してしまいました。
刺身はどれも美味しかったのですが、 本物の甘エビと変な貝が印象に残っております。 あと、幻魚とかいう変な魚を焼いたものも素晴らしく、 シシャモみたいなのですが、味はシシャモをさらに濃厚にした風で、 とても酒がすすみました。
結果、当時ではとんでもない額のお勘定を済ませ、 その後1時間くらい夜の上越をフラフラしておりました。
そして翌日、戸隠に行き山道で迷ってしまうのでした。
というわけで、上越には有名な城跡があるし ワイナリーはあるし酒はあるしスキーをする山もあるしで (スキー発祥の地は上越らしい)、 上越ひとつで山梨の国中分に匹敵するのではないかと思ってしまいました。
さらに北に行けば佐渡や新潟市なんてあったりして、 やっぱ新潟はすごいなあ、などと思ってしまいましたが、 冬は恐ろしいことになるので行きません。
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