会社としては左遷のつもりだったのだろうが

私にとっては後々活きた

仕事と転職体験記5 転職失敗と精神崩壊と左遷の巻

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そんなこんなで、ネットサーフィンをしながら1日を過ごしていたある日、 ネットのニュースで「リーマンブラザーズ破綻」みたいな記事を読みました。

当時は「へ〜、だから何?」という感じで、 後にあんなに楽しいことになるとは思ってもいませんでした。

それから1ヶ月もすると、全社の売り上げが急激に落ち込み、 社長や専務が「不況だ不況だ」と騒ぐようになりました。

「不況といったって、賞与が半分になる程度のものだろう。」 と思っていたのですが、全くの間違いでした。

世の中には2種類の会社があります。 会社が苦境に立たされた時でも、従業員を守り抜く会社と、 会社が苦境に立たされたら真っ先に人件費、従業員を切り捨てる会社です。

私の勤めていた会社は、当然後者でした。

賞与は0.2ヶ月分となり、上司から気に入られていない従業員は 配置換えという名目で、次々と人事部に集められました。

そしてデブチビブサイクなO人事課長(身長155cm)の 退職に追い込むパワハラで、次々に人が辞めていきました。

人事部の横は棚一つ隔てて経理部なわけで、 毎日O課長のオカマのような甲高い怒号が響き渡り、大変迷惑でした。

そして会社は、そんなO課長を高く評価し、調子に乗ってタイムカードの改ざん、休日出勤の強要、 有給の揉み消し等、さらなる企業犯罪に手を染めはじめたのです。

崩壊する精神

経理部での私の仕事の一つに、各部署からくる支払依頼書のチェックがありました。

※支払依頼書とは、各部署へ来た請求書に対する支払処理を、 経理に依頼するという、名前の通りの書類。

会長への請求書は「経営企画室」という部署から来るのですが、 来るのは祇園の料亭からの請求書ばかりでした。

見たことない人は知らんでしょうが、祇園の料亭の請求書って、 高そうな和紙に、筆を使って手書きで書いてあるんですよ。 「弐拾五萬円 振込は京都銀行○×支店 普通111111」という風に。

「不況だ大変だ」と言いながら、従業員にばかり負担を押し付け 自分は運転手付のセンチュリーに乗り、祇園で一晩何十万円の金を浪費しているのです。 しかも会社の金で。

そして対外的には「会社は公器」などという、使い古された形だけの言葉を吐いていました。

会社とは、経営者とその一味が楽をするため「だけ」に存在するものだと、 今ではよく分かるのですが、当時はそれが分からなかったので、 祇園からの請求書を見るたびに血圧が上がり、ストレスを感じていました。

最低20時過ぎまでのサービス残業という名のタダ働き、 休日出勤(もちろんタダで代休無し)の強要タイムカードや有給残日数の改ざん等… こういったものが毎日毎日積み重なると、ストレスが溜まりに溜まってきました。

そしてある日、部内会議が行われた時 「先週の日曜日も出勤しました。この日の代休は一体どうなっているんですか。 もしこのまま代休をとらせないでうやむやにするのなら、 これは立派な犯罪ですよ!」と言ってしまいました。

部長は唖然とし、課長は挙動不審になってしまいました。 部内の女性陣からは、「よく言ってくれた!」と褒められたのですが、それだけでした。

その後、私は休日出勤を強要されても出勤せず、18時過ぎにはサッサと帰るようになりました。 早く帰宅してヤケ酒で憂さを晴らそうとしても、会社のやっていることが全く許せず、次第に私の精神は崩壊していきました。

そしてある晩、 「そうだ、役員会議の時に、集まったクズどもを皆○しにしてやればいいんだ!」とひらめきました。

どうやって○すかを考えたところ、拳銃が一番効率的ではないかという結論に達し、 「港町だし何となく売ってそうだから」という理由で、神戸の新開地に買いに行くことにしました。

相場はよく分からないけど、250万円あれば、 本体と練習用の弾くらいは買えるだろうということで、 今度の休みに京都駅横の郵便局で金を下ろし、電車に乗って新開地へGO! と、一大決心をしたのです。 (250万円も一度に下ろせないとか、そういう判断すらできませんでした)

そんな折、突然人事部に呼び出されました。

その頃、常にICレコーダーを持ち歩いていたので、 それをポケットに忍ばせて会議室に入ると、前述した、私の大嫌いなO課長がいました。

「私が経理の全てを担当している子会社への出向」 これが、私が受けた人事命令でした。

私は「ああ、これで人○しをせずに済む、これぞ天の助け!」 と思い、2つ返事で引き受けたのです。

私が頑なに抵抗すると思っていたらしいO課長は、 意外な表情をし、その後は終始上機嫌でした。 そんなつもりは私には無かったのですが、O課長の機嫌をとったのが良かったのか、 引越しの支度金として20万円を貰い、引越しの代金は全て会社負担ということになりました。

こうして私は、ニート、ブラック企業と 「何一つ良いことなかった」京都の地を離れることになったのです。

端から見れば「左遷」「島流し」ということになりますが、 私的には、人○しをせずに済んだという安堵感と 未知の世界である山梨への希望で一杯でした。

次回に続く>>

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