下らない感想文『あなたの人生の物語』

最近、読者の方から色んな本やら映画やらを勧められており、 それに対する感想文をチョコチョコ書いておりますが、 今回も勧められた本の感想文で、『あなたの人生の物語』という本について。

何でも映画化された作品とのことで、映画化された小説といえば、 『オズの魔法使い』『クリスマスキャロル』『はてしない物語』といった定番をはじめ 『ロボコップ』『ブラックレイン』『リービングラスベガス』等、少々読んでおり、

特に『リービングラスベガス』は映画よりも原作の小説の方が好きなので、 あれくらい面白ければいいなあ、といった感じで手を出したのでした。

感想

で、400円出してKindleで読んだ感想は以下の通り。

まず何がつまらないかって、

「宇宙人とコンタクトを取るでござるw」 →「コンタクトを通して宇宙人の 『始まりから終わりまでを同時に見渡す』能力が身に付いたでござるw」 →「まだ娘は産まれてないけど、娘が産まれてから25歳で死ぬまでの未来が見えるでござるw」 →「でも子作りするでござるw」

という、星新一のショートショートにありそうな内容で、 それなら星新一のように簡潔に済ませれば良いものを、 ダラダラと引き伸ばして冗長かつ退屈極まりないものにしているところ。

下らない会話等による引き伸ばしではなく、もっと主人公の内面を描写するとか、 主人公が能力を身に付ける過程を詳細に描写するとか、 他に色々書くことあるだろう、これだから理系は(偏見)と思いました。

さらに悪いことに、これは原作者ではなく翻訳者が悪いのだけど、 翻訳された日本語が全く美しくない、文章に全く「美」を感じさせず、 読むのがただただ苦痛であったということであります。

※本書を読む前に『右大臣実朝』を読んでいたのもいけなかった。 『右大臣実朝』も昔の言葉が色々出てきて読みにくいといえば読みにくいが、 文章の美しさをみればダンチであり、まさに月とスッポン、雲泥の差ではないか。

※※「翻訳文だから仕方ないだろ」という声が聞こえてきそうだが、 『シッダールタ(新潮版)』や『星の王子さま(岩波版)』の訳文は美しいで。 訳文の質は翻訳者本人の教養に依るところが大きく、 英語の翻訳者というのは他言語と比べて数だけは多く玉石混淆なので 「英文学の訳文を読むのは半ばギャンブル」というのが私の個人的見解。

本書を勧めてきた読者の方は、 本文中にある定理やら法則やらの概念に感銘を受けたとのことですが、 その定理やら法則やらも稚拙な文章に取って付けた感じで全く共感できず (大体、定理や法則といいながら数式の一つも登場しない。何で?)、

そもそもの話、本書は物理学の解説書ではなく小説なわけで、 定理や法則以前に内容が面白く文章が美しくなければ文字通り「話」にならず、

というダブルパンチを食らい、勧めてきた読者の方にはお気の毒なことですが、 400円出して精神的苦痛を受けるというクソミソな結果に終わったのでありました。

やっぱ理系出身の小説家といえば新田次郎やろ。

新田次郎の本を買えば良かった。

ワザとやっていないか?

というわけで、今回も悲しい結果に終わったのですが、 最近の読者の方々は一体全体、 どうしてつまらない本や映画ばかりを次々と勧めてくるのでしょうか。

※サイトに書いていないだけで、他にも非常につまらない、 30分で視聴中止になった映画を多く勧められ辟易している。

本当に良い作品ならば私だって手放しで褒めちぎるし 断然そういう感想文を書きたいのに、 褒めるどころか語る価値もないものばかりというのは、 こういう悲惨な感想文の方が人気だからってことでしょうか?

それとも、私がつまらない本や映画を見て 悶絶するのがそんなに面白いのでしょうか?

と、ここまで考えたところで、 ある恐ろしい真実が頭に浮かんできたではありませんか!!!

これは…悪の組織ギフハブやゴリホーモの仕業に違いない…!!!

ギフハブやゴリホーモの構成員達が私を二十四時間監視しており、 私につまらない本や映画を押し付け、 私が悶え苦しむ姿を観察して楽しんでいるんだ…!!!

助けてー!集団ストーカーに襲われてまーす!!

集団ストーカーに襲われてまーーーーす!!!!

正気を失ったところで、今回はここまで。

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