下らない感想文『はばたけ、佑樹』

今年は私の希望通り色々と下らない本を読んで下らない感想文を書いておりますが、 今回もその一つで『はばたけ、佑樹』という本について。

悪名高き「なんでも実況Jリーグ」をはじめとするネット上では、 やれ「客寄せパンダ」だの「おねだり体質のオワコン」だの 「夏の終りに道端に転がってるセミみたいな奴」だの散々好き勝手言われている、 某選手の親が書いた本であります。 (多分ゴースト使っているだろうけど)

実は親が書いた本がもう一冊あるのですが、 そちらは高校から大学に進学する際に出版された本、 今回のは大学からプロに行く時に出版された本で、 絶頂期に出された本の方が面白そうなのでこちらにしました。

もう(スピリチュアルとか関係)ないじゃん。

経緯と感想

まず、何でこんな本を読むに至ったのか経緯について。

畏れ多くも天皇陛下が令和元年の夏、那須に行幸された際、 ハンカチで汗をお拭きになられながら「ハンカチ王子」というギャグを かまされたニュースを伺い、その衝撃的なギャグがずっと頭から離れず 何度も思い出し笑いをしていたのですが、

「そういえばハンカチ王子って今何しているの。 マカンをおねだりした辺りまでは知ってるけど」と気になり、 改めて調べている最中に見つけたのが本書なのであります。

はばたけ、佑樹
Amazonで257円も支払って購入した本。 右は1000円だったので衝動買いしてしまったイージーライダーのサントラ。 (持っていたけど引越しを繰り返すうちに紛失した) やっぱアメリカンニューシネマといえばダーティハリーかイージーライダーだぜ。

で、読んで思ったことは 「やけに実際の発言やニュースと乖離しているな」 ということ。

最初から最後まで「うちの佑ちゃんはこんなに優秀ないい子で云々」 「兄弟仲が良くていつもお兄ちゃんの後をついて回って云々」 「学校のお友達とも大変仲が良くて云々」という、 子供ベッタリな記述のオンパレード (本当にそれしか書かれていない本なのでビックリした)で、

本書からは 「結果が伴わない数々のビッグマウス」 「某先輩投手に愛想を尽かされた」 「タニマチにマカンをおねだり」 「酷い成績でも10年居座る図太さ」 といったハンカチ王子の実態が全く想像できないのでありました。

ただ「練習嫌いで女遊び大好き」については、 大学3年のときに父親と女遊びについて電話で言い合いになったことが書かれており、 やっぱそうなのかと妙に納得してしまいました。

とにもかくにも、甘やかされ天狗になった結果が今の現実なのか、 それとも単にプロでやっていく才能が無かっただけなのかは知る由もありませんが、 諸行無常、盛者必衰の理を感じ、 ただただ読んでいて暗い気持ちになる本でありました。

フランダースの犬よりも悲しい気分になれるでこりゃ。

最後に笑えればいい

というわけで悲しい結果に終わったのですが、ここまで差が開くとは、 あの2006年8月21日に一体誰が予想できたでしょうか。

つくづく人生というのは分からないものでございます。 (伸びしろが無いと感づいていた人も、まさかここまで落ちぶれるとは予想できなかっただろう)

余計なお世話だろうけど、 ハンカチ王子はさっさと野球をやめて、 自虐芸人か自虐ユーチューバーにでもなった方が良いんじゃないでしょうか。 「リトルリーグのチーム相手に10失点してみた」とか。

大野豊やフィル・ニークロのように40過ぎても活躍していた投手もいるけど、 そんな才能は絶対に無いのだから、何をするにせよ、 早く身の振り方を考えた方が良いと思います。

と、言いたい放題言っておりますが、ここで 「彼は果たして、本当に自分で決めて野球の道に進んだのだろうか?」 という疑問が湧いてくるのであります。

どういうことかというと、本書から垣間見える親の過干渉ぶりから推測するに、 彼は幼少期より親に強制されてやりたくもない野球を嫌々やっていたのではないか、 と思えてしまうのです。

その結果が今の状況だとして、もし、 数々の醜態を晒して世間の物笑いになることが、 自分を野球ロボットに仕立て上げた両親への復讐だというならば、 何とも悲しい話ではありませんか。

とまぁ、好き放題言われているハンカチ王子ですが、 先程書いた通り、どうなるのか分からないのが人生で、 10年後どころか1年後どうなっているのか、誰も予想できません。

私なぞもニートになった時点で小中高の同学年の中で最底辺に転落し、 これで人生終了かと思われましたが、その後東大に受かって東大卒業して、 ついでにブラック企業も脱出した結果、

氷河期で苦しむ同学年の連中を尻目にそこそこの暮らしをエンジョイしているので、 最後に笑えればそれで良いんじゃないでしょうか。

以上、何のフォローにもなっていないけど、今回はここまで。

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