何事も個人的に受け取らない 解説まとめ『四つの約束』その2

前回の記事:約束その1:正しい言葉を使う

今回は地獄を天国に変えるための2つ目の合意「何事も個人的に受け取らない」について。

「個人的に受け取らない」というのが分かりにくいですが、 早い話が「他人に悪口を言うときは、悪口を言う本人が気にすることで攻撃する」ということで、 つまりは以下の様なこと。

具体例

例えば私があなたに「お前はこんなことも理解できないのか!!この低学歴!恥を知れ!」 なんて言うとします。

あなたは十中八九腹を立てるでしょうが、これはいけない。

それは私の言葉にあなたが「合意した」ということで、 合意することで初めて、言葉は力を持つことになるというのは、以前書いた通りです。

私が低学歴だの何だの言うということは、私の中に低学歴に対する注意(特に恐怖)、 頭が悪いと思われることに対する恐怖があり、言われたあなたよりも私自身が一番、 そういう頭が悪い云々に注意を向けているということであります。

事実、私のニート体験記を読んでもらえば、 私がいかに学歴に関する劣等感に苦しみ、 それを振り払おうと藻掻いていたかが分かります。

要するに、低学歴だの何だのいうのは、言われたあなた自身のことではなく、 私自身の中にあるということであり、そもそも、ちょっと考えれば簡単に分かることですが、 あなたの人生全体に対するあなたの頭の良し悪しなんて、 私はあなたではないので、分かるはずないではありませんか。

分かったら凄いけどやっぱり分かるはずもなく、 人の一部分を見聞きしただけで、その人の全体、 五感で認識できる部分と認識できない部分を含む「全て」が分かる人間がいたら、 是非ともお目にかかりたい。

なので、あなたに浴びせられる言葉は、 他ならぬ言った本人の関心事&思い込みであり、 「ああ、こいつの中には低学歴の素があるんだな。 こいつはそういうのに縛られているんだな」と ”個人的に受け取らなければよろしい”ということであります。

私の例はこんな感じですが、これは容姿とか金とかライフスタイルとか 人間の所業殆どに当てはまります。

例えば他人の容姿を馬鹿にしていた人間が、 いざ30過ぎて自分の容姿が衰え始めてくると絶望に生きるというのはよくあるパターンであり、 他人にあれこれ言って精神の均衡を保とうとする輩は、放っておけば地獄行きなので放っておけば良いのです (「地獄行き」というか、「まさに今地獄を生きている」と言った方がいいかも)。

良いことや自分自身に対しても

以上、社会に一番蔓延している悪い例について書いてまいりましたが、 「個人的に受け取らない」というのは、本書に書いてあるとおり、 褒められた場合も同様で、そんなのはエゴを増長させるだけのことであります。

さらに、自分自身の頭の中の声に対しても同様です。 今までは「俺は○○だ」という自分の頭の中の声に対し、無条件で合意してきたでしょうが、 自分の頭の中の声を信じない、合意しない選択もあるということに気付きましょう。

「あっ、俺の中にある思い込みが、何か勝手に思考を沸き上がらせているな。 こんな嘘八百に合意しなければいいんだな、俺個人のこととして受け取らなければいいんだな」 くらいの心構えでよろしい。

あらゆる同一化に気付く

要するに「個人的に受け取らない」とは、『ニューアース』でいうところの 「何事も自分と同一化しない」 「自分と何か(あらゆる全てだが)を同一化していることに気付け」 ということであります。ニューアースの方が意味が深いですが、まあ大体同じです。

外部だろうが自分の中の言葉だろうが、 どんなことも個人的に受け取らない!同一化しない! やってしまったらそれに気付く!

そうすれば、恐怖に基づく下らない思い込みから発せられる言葉が小さくなっていき、 あなたの内面よりあなたを導く言葉がやってくるのです。

約束その3:思い込みをしないに続く。

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