内なる目的 解説まとめニューアース2017 9章

前回の記事:依存症と意識

はやいもので、9章です。

9章は対話が殆どを占めているし、何度もしつこいですが、 もうここまでくると読めば分かることしか書いていないので、 解説を書くこともそんなにありません。

ただ、読めば分かることが書いてあるのですが、 本書前半の「狂気の世界」を認識し分かってからあらためて7〜10章を読むと、 印象も変わってくるし感慨もひとしおとなります。

第一の目的:内なる目的

9章冒頭では

「目覚め=意識の変化。変化した意識の中で思考と気付きが分離する」

なんて書いてありますが、これは今まで「思考=自分」と思い込んでいたものが、 実はそうではなかったと気付くことであり、気付くもの、 観察するもの(自体ではなくその源みたいなの)が「不動の何か」 だということで、そういう目覚めは段階を踏んだりはできず、 思考でどうこうできるものではないというのは、以前書いたとおりです。

それはともかく、人生の目的には第一の目的と第二の目的があると書いてあり、それは以下の通り。

こんな感じであり、

「常にあるのはこの一歩だけ。だからそこに全ての関心を注ぐ」 「電話帳で番号を探すとき、めくるのが第一目的。番号を見つけるのは二の次」 「目的地に向かって歩くとき、足を動かして歩くのが第一目的。目的地に達するのは二の次」

というようなことが本書には書かれていますが、私のような神経質でナイーブな人間(えっ!?)が 文字通りにやったら気張って疲れるだけなので、こんなの気楽に適当にやれば良いです。

あと、本書には「意識を込めること」なんて書いてありますが、 「意識=宇宙エネルギー」と定義すると、 こちらが気付く気付かないに関わらず意識は既に込められているので、

「行動に意識が込められていることに気付くこと」「行為に込められた意識を観察すること」 「意識によって身体が動いていると気付くこと」

といった表現の方が正しいのではないかと私は思うのですが、 本書にある通り目覚めて初めて意識が流れ込んでくるのかもしれないし、 あまり追求するとただの言葉遊びになるので、この辺は好き好きで良いと思います。

※別に外部の目的が不要だとは思わないが、 エゴによって外部の目的だけに固執していると、 結局身体は滅んでしまうので「俺の人生何だったんだ」という風になるし、 10章かどこかにある「1686年−1769年の”−”がこの人の人生でした」という、 エゴが最も認めたくない、恐るべきオチが待っている(10章じゃなくてStillness Speaksだった)。

ともかく、第一の目的、つまり9章のサブタイである「内なる目的」を見出した人に対して、 宇宙はその人の身体を通じて力を発現していくし、

目標が定まっていない人に対しては、宇宙が「インスピレーション」を通じて語りかけてくるとのことで、 それが真の人生の目標となるそうです。 (「なるそうです」と書いたのは、10章でも書くが、私にインスピレーションがきたのか分からないから)

結果はどうなるんだよ!

というわけで、第一の目的とは「今に集中して意識を込めろ」とのことで、

行為に意識を込めることができれば成功、無意識ならば失敗

とのことですが、こういうのを読んだら 「冗談じゃない!じゃあ結果はどうなるんだよ!結果的に成功するかどうかが重要だろ!」 なんて思う人もいるかもしれませんし、本書に何と書かれていようが、 少なくとも私はそう思ってしまいます。

本章では「それはエゴの声」となっている(実際その通りだろう)し、 対話の部分においては「小さなことを大切にするから大きなことができる」なんてことも書いてありますが、

私なぞは東大受かることやブラック企業脱出することを毎日毎日夢見て、 ドカンと一発逆転で東大入ったりブラック企業から脱出した経験があるので、 そのようなことはあまり実感できていませんでした。

ただ、色々やってきた後だから言えるのは、 どんな行動をしようがどんな考えをしようが、結果なんてどう転ぶか分からないので、 分からない未来のことなんて全部放っておいて、今に意識を向けた方が良いんじゃないか、 ということであります。

上の例でいくと、あれこれ心配せずに今を意識していた方が もっと良い大学生活を送れて良い人生を歩めたかもしれないし、 もし東大に落ちていたとしても何かの拍子に10億円くらい降ってきて、 後のブラック企業の苦しみも経験せず、 こんなサイト作ってこんな駄文を公開したりもせず、 ダラダラ遊んで一生を終えることができていたかもしれません。

そう考えると、結果自体についても、本当は何が良いのか分からなくなるのですが、 いくら多言を費やしてもこんなのはエゴに基づく私の妄想に過ぎないし、 そんな妄想で「新しい地」が現れるとも思えないのでこの辺でやめます。

結局のところ、実感でき実践できているのは

これくらいなのですが、これは現在の私が、 試験に落ちる心配があるわけでも、貧乏で生活に困窮しているわけでも、 ブラック企業でストレス死するわけでもなく、 ある程度の余裕があるから可能なのかもしれません。

もしニートやブラック企業の時にやれと言われても不可能だったろうし、 おそらく本書の内容すら理解できなかったことでしょう。 (これも私の妄想だが。さっき「この辺でやめます」と言ったじゃないか!)

まぁ、私は著者ではないので1字1句本書を真似る気はないし、 これを読んでいる人も、8章〜10章あたりのことは、 自分の現状に合わせて適当にやってはいかがでしょうか。

最後に、本当にエゴをエゴだと見抜き、認識できるようになると、 たとえ試験に落ちようが、貧乏やブラック企業で死にそうになろうが、 変な病気にかかっておっ死のうが、それはそれで良いじゃないかみたいな状態、 「私は、何が起きようと気にしない」状態になるのですが、

これは自分だけならまだしも、あまり人様におススメできるものではなく、 そもそも「やだ怖い…やめてください…アイアンマン!」とエゴが抵抗してくれるので、 大抵の場合は大丈夫?です。

以上、私の本音をバカ正直に書きましたが、 巷にあふれる「自称覚者」みたいに嘘八百を書くよりはマシだろうし、 エゴと折り合いをつけて生きれば良いだけの話だし、 何だかんだ言ってもニューアースが「効果のある役に立つ本」だというのには変わりありません。

今回はここまで。

10章 宇宙の目的に続く。

生きる上で大変ためになる記事一例

引き寄せに関する大変素晴らしい記事一例

...