第5章三節:解説まとめ『ニューアース』完全版

前回の記事:第5章一節から二節

前回は

「勝手に湧いてくる思考と自分を同一化するのが問題」 「思考を自分だとカン違いしているので、感情という牢獄に囚われる」

ということを書きました。

今回はその感情についてさらに詳しく書かれている三節について。

5章三節 感情とエゴ Emotions and the Ego

「実際の状況と頭の中の声を区別できない身体は、頭の中の声が語る物語を信じて反応する。 よって感情もエゴである」 というのは前節にもあった通り。

さらに、そうやって思考により生まれた感情は、 思考に対してエネルギーを供給するとのことで、

これは、例えば怒りに我を忘れているとき 「アイツだけは絶対に許さない!ぶん殴ってやる!オレの前に這いつくばらせてやる!」 などという物騒な思考が次々と好き勝手に湧いてきて、

その思考のせいで 怒りの感情に拍車が掛かるというのは、皆さんも実感できるでしょう。 (別に怒りでなくとも、不安に囚われていると次々と不安を煽る思考が湧いてくるだろう?)

また、今まで説明してきたように頭の中の声、マインドによる言語化より前に、 反射的に感情が湧いてくることもあり、それは身体にへばりついた無意識の思考によるもので、 大抵は子供時代などの過去によって条件付けられているとのこと。

当節にある通り、子供時代の酷い?体験を通して 「誰も私を評価したり感謝してくれない。闘わなければ生き延びられない。 私は豊かになる価値がない。私は愛されなくて当たり前だ!!」 という、全く根拠のない決め付けが身体の内に巣食い、

この決め付け、妄想のおかげで反射的にネガティブな感情が生まれ、 さらに閉塞感やストレスを感じさせる思考パターンや感情を次々と生み出し、 この世を地獄に変えているわけです。

ここまでをまとめると、

こんな感じで、 やはり「救いはないんですか!?」と叫ばずにはいられない有様となるのであります。

5章三節 ポジポジ

ここまでは「感情」といっても怒りや不安といったネガティブな感情ばかりでしたが、 ここからは、ポジティブな感情はどうなの?という話。

これについては『The Power of Now』9章1発目にも書いてあるので 分かっている人は分かっているでしょうが、結論を申し上げると

このようになっており、 引き寄せ系、特にキラキラ☆ハッピー系に書かれている「良い気分」というのは大抵がこのエゴレベル。

じゃあどうすりゃいいのかというと、その回答は本書だと7章の話となり、 クジで高級車が当たった人や白隠禅師のように、 「たった今の状況と一つとなる」「ニュートラル、あるがままのたった今を、そのまま受け入れる」 ということで、

そうすると、エゴの浅薄な思考を超えた、ポジポジだのネガネガだの善悪だのを超えた、 真のポジポジ、平安、「今に在る」が発現するのであります。

ただし、こんなのを読んだからといって 「ハイそうですか、じゃあそうします」とできないので、 やはりまずは、「自分の抵抗が苦しみを生み出している」 「私は自分の思考や感情で苦しんでいる」 と気付くまで苦しみ続けるしかありません。

最後に注意を一つ。

ここに書かれていることは、別にポジポジな気分になるのが悪だということではないし、 嫌なことがあって怒ったり泣いたりするのが悪だということでもないし、 嫌な気分になっても気にしないフリをしろということでもありません。

思考に対する反応に過ぎないエゴレベルのポジポジに固執しても長続きしませんよ、 何かを喪失してネガティブになるのは自然なことかもしれないけど、 それはただのエゴで、その感情が全てではないことに気付きなさい、 ポジポジになったりネガティブになっているのは一体誰ですか、ということです。

以上、今回はここまで。

次回からいよいよペインボディの登場です。

第5章四節から五節に続く。

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