実践編「抵抗しない」ということ:解説まとめ『ニューアース』

前回の記事:第10章最終回

前回までで本編の解説は終わりましたが、 今回からはその内容の実践について書いてまいります。

まぁ実践といっても今まで散々書いてきたことと同じだし、 あくまで私なりの気付きなので、 こういうのは自分で気付いて自分で実践するのが一番です。

「抵抗しない」とは

まず、ニューアースで何度も出てくる「抵抗しない」「受け入れる」についてですが、 この「抵抗しない」「受け入れる」を「どんな出来事が起きても抵抗せず受け入れる」 だと思っている人多いでしょう。 (白隠禅師やクジの人からもそんな印象を受ける)

ただ、そんなことができるのは真の聖人君子か死人くらいのもので、 凡人にはそんなことできません。 「オレはできる」なんて言う人間がいたら、それはただの嘘つきでしょう。

そんなことよりも、まずは自分の思考や感情に振り回されないようにすることが重要で、 「抵抗しない」「受け入れる」の第一歩というのは、 何か嫌なことがあって嫌な気分になっても、その気分を追い払おうとせず、 その気分と向き合うということだと理解しましょう。

こんな感じであり、大抵の人が無意識にやっていることで、 悪い気分を追い払うために、言い返す、自分の正当性を主張する、気分転換をする、 酒に逃げる、果ては暴力に訴えるなど色々やっているわけです。

また、かつての私のように半端に知識を付けた人間も

「望まないことを考えているから嫌な気分になった!望むことを考えて良い気分にならなければ!!」 「キラキラ☆ハッピーメソッドで明るい気分にならなくちゃ!」 「これはエゴの働きだ、エゴの働きに気付いてこの悪い気分から脱出しなければいけないんだ!」 「この出来事は受け入れなくちゃいけないんだ!」 「アリガトウゴメンナサイユルシテクダサイアイシテマス」

などと下らない悪あがきをするのですが、これらも他ならぬ「抵抗」で、 多少の気休めにはなるものの根本的な解決にはならず、 さらなる苦しみを生んでいるのは皆さんご存知の通りです。

悪い気分だったら悪いのか

じゃあどうすれば良いのかというと、 まずは自分が悪い気分を追い払おうとしているのに気付くことです。

※頭の中で自分がどんなストーリーを語っているか観察するというのもあるが、 その辺はお好きなように。

そして立ち止まり、恐怖、怒り、嫉妬、退屈、憎しみなどの悪い気分に対して 「よく来たわね、いらっしゃい」「いいよ!こいよ!」と向き合うのです。

※本当にただ向き合うだけ。そもそも、悪い気分悪い感情というのも、 喜び希望爽快感といった所謂「良い気分」と形が異なるだけで本質や源は同じで、 人間が感情に対して勝手に「良し悪し」の判断をしているだけに過ぎず、 「悪い気分だったら悪いのか」ということなのだが、 この辺は分からないなら分からないで放っておけばよろしい。

追い払おうとせず「悪い気分」「嫌な感情」に対してキチンと向き合うと、 何か分かってくるのですが、これは自分で体験してとしか申し上げようがありません。

こうやって嫌な感情と向き合っていると、その感情の根源となっている 「『私』と『私の物語』」にも気付き、 その『私』というものが思考によるデッチ上げだということが分かるでしょう。

あと、「冗談じゃない!こんな最悪な気分は受け入れられない!」と思うこともあるでしょうが、 それはそう思っていることを受け入れればよいというのは『Stillness Speaks』に書いてある通り。

以上、何かニューアースというより 『ポケットの中のダイヤモンド』みたいな話(というかまんまじゃないか)になったけど、 今回はここまで。

※これにより本シリーズの最初の記事に載せた 図解:エゴからの解放が体験として分かる。はじめに戻る。

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