解説『ポケットの中のダイヤモンド』その3

前回の記事

前回は「思考では幸せになれない」 という当たり前のことを書きました。

今回はコントロール願望&執着についてと、 「悟りはユートピアではない」というどっかで聞いたことのある話題について。

そういえば、いつの間にか本書が廃刊になっており、 中古の値段が3880円につり上がっていてビックリしました。

Kindleの英語版なら1000円で買えるので、 読みたい人はそちらを買えばいいんじゃないでしょうか。

コントロール願望と執着

まずはコントロール願望についてで、これは本書のみならず、 「ガンガジとの対話」でも頻出する話題。

P.277あたりには

あなたが完全にコントロールできるものなど、何一つ無い。
コントロールしたいと思うと、あなたの「理想」に対するチェックばかりするようになり、 エネルギーと注意が、今この瞬間でなく結果にばかり向かう。

なんて書いてあるし、「ガンガジとの対話」でも

『家に帰る』とは、 大人として生活をしながら、自由であり、目覚めていることです。 そして、あなたには、何もコントロールすることができないのだということを知りながらも、 あなたが選択することのすべてに、すすんで向き合い、そのことに意識的でいることです。 (「あなたの目覚めに対して、ご自身で責任をお持ちなさい」より)

なんて書いてあります。

要は、マインドは 「他人だろうが状況だろうが自分の身体だろうが思考だろうが、何が何でもコントロールしたい!」 と思っており、この無意識の強迫的思考が 「絶対○○でなきゃ嫌だ!!○○以外ありえない!!」という執着になっているわけです。

そして、この「○○以外は嫌だ!」という執着が人生を狭めており、 本来自由であるはずの人生を全く不自由なものにしている、 ということはお分かりでしょう。

だって色々選択肢があっても「○○以外は嫌だ!」なわけだから。

たとえば、引き寄せ界隈に跋扈している所謂「復縁おばさん」なんて良い例で、 般若か真蛇みたいな面になって逃げた男に執着しまくり、 自分の首を締め上げているわけです。

※だからエゴ丸出しで引き寄せなんかやっている人間の大半は、 効果なんて出ずに制限と苦しみばかりを生み出している。 代表的な引き寄せ本である『青本』のケース29には 「あなたの経験から消え去る人間は消えるに任せておけばよい」と書いてあるのだが…

また、悟りだ何だといったものを追い求めている人間も、 「いつも安らかな気分でいなきゃいけない!」「あの時の感覚を取り戻したい!」 と感情をコントロールしようとし、 特定の感情や悟りといった概念に執着した結果、 それらに振り回されて苦しむわけであります。

まぁこんなこと書いている私も、 東大受験の際は「東大以外ありえない!」とモロに執着していたし、 落ちたとき用の首吊ロープを準備していたくらいだから、 あまり偉そうなことは言えないのですが、

こういう輩に限って最後には「自由が欲しい!自由になりたい!」 などと戯けた世迷い言を抜かしはじめるので、 その「自由」とやらを制限しているのは、他ならぬ自分自身だ ということに気付いていただきたいものです。

悟りや自由はユートピアではない

お次はこれ。ニューアースの最終節で書かれていた通りで、 「悟り」やら「自由」やらを「いつか全ての問題を解決してくれる魔法」 か何かと勘違いしても救いは無いという話。

「悟り」に何か期待していないか?永遠の安らぎなど手に入らない。 全ての状況が良くなる魔法など無い。コントロールもできない。 追い求めるのをやめよ、逃げるのもやめよ。結果何が起きるのかは知らん。

秘密の概念、知識など無い! 何かを追い求めても、平安になる何かを手に入れようとしても全部無駄!

と本書のP.238にはあるし、

「うん、やってみたよ。失敗したけれどね。でも今度は希望が持てるんだ。 違う方法を学んだからね。方法が間違っていたのかもしれないんだ。 決められた時間座っているとか、マントラを唱えるとか、何か違う方法があるらしく、 それを習得すれば、現れては去っていく事象を留めておくことができるらしい。」 そう思っておられるのなら、あなたは魔法を手に入れたいのです。

スピルチュアルな世界を探求すれば、魔法に巡り会えるとお思いの方がおられます。 ある種のパワーはあるでしょうが、パワーが現れては消えていくのは、精神世界も他の世界も同様です。 パワーを留めておく魔法を探しに精神世界に来られたならば、魔法などはありませんと申し上げます。 『魔法という希望』それを捨てる意志があるかどうか。魔法があるとすれば、これが本当の魔法です。 (「どんな嵐でも、現れた事象は必ず去っていきます」より)

とある通りで、「悟り」や「自由」なんてものを「いつか達成できる目標」 「将来レベルアップすれば習得できる魔法」とみなしても、 「いつか」「将来」なんてやってこなくて全部徒労に終わるし、

そんな性根だと、「悟り」や「自由」といったものはキラキラ☆ハッピー系引き寄せと同様、 「惨めな人生からの逃避手段」に成り下がるのであります。 (もちろんその結果も、キラキラ☆ハッピー系と同様で裏切りと失望の連続となる)

そんな「悟り」や「自由」を下らない概念へと陥れるよりも、本書でいうところの 「様々なものか変化していく中で変わらない『何か』」を見出すことこそが 救いの道なのですが、言葉で説明して伝わるものでもないのでやめときます。

ともかく、「悟りを開くと人生はシンプルで楽になる」 なんてふざけたことを考えている人間が大半だろうから、 まずは自分がそんな戯言を考えていないか頭の中の声を観察し、 正直に認めることから始めましょう。

何かキツい話題ばかりのような気がするけど、 本書や「ガンガジとの対話」を読むと、 口調こそ丁寧だけどこんな記事よりももっとキツいことが書かれているので、 半端な覚悟なら読んでも無駄だと私は思います。

※半端な覚悟で読んでも「ああいい話だった」でオシマイになり、何も変わらない。 あとキツいのは一体誰に対してキツいのか、観察するがよい。

以上、この期に及んで、 やっぱクッキー☆について書いた方が良かったんじゃないかと思うけど、 今回はここまで。

次回に続く>>

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