慶應大学に合格された方からのメール

今年も志望校に合格された方からメールをいただき、 ついでに?当サイトに載せる許可もいただいたので、 ここに紹介してまいります。

私のレスポンスは毎回同じ内容になりますが、 合格されたご本人は嬉しいことこの上ないでしょうし、 報告を受けた私も嬉しいものです。

件名:貴サイトの愛読者です。

はじめまして。

今年度の一般入試で慶應義塾大学に合格した者です。

いつもサイトの方を楽しく読ませていただいています。

受験期に大きな励みとなった貴サイトの管理者様である六郎様に どうしてもお礼を伝えたかったので、メールという形で送らせていただきました。

子供の頃から「集団には迎合しなくてはならない」 という価値観をなぜか持っていた自分は、 脳内で「平均的で模範的な学生像」なる物を勝手に作り出し、

そこから少しでも"ズレた"と感じる度に自分を責めては落ち込むという 不毛な悪循環に陥り、 高校時代に限界が訪れて結果的に不登校となった時期がありました。

その後もやけに調子がいい日も有れば、 次の日は落ち込むといった躁鬱のような状態で日々を過ごしており、 受験期になっても日によって勉強したりしなかったりと言ったような体たらくでした。

そんな折、ダラダラとネットの情報を漁っていると、 偶然にも貴サイト様に辿り着きました。

そして六郎様自身の体験談を読んでみると、 辛い状況下にあった六郎様の苦悩、 そしてそこから脱出する為に必死に這い上がろうとした姿が、 生々しく伝わってきました。

そこからは、自分と似たような人もいるんだなあ、と共感を覚える反面、 これまで私は自分の行動に自らが責任を負う事を、 六郎様風に言うなら「家畜の価値観」に合わせることで逃げてきた、 という事に気付かされました。

その事実に気づいた後、自分はただのビビリでヘタレだっただけなんだなあ、 と単純に考えられるようになりました。 そうすると、自分を不必要に責める癖も次第に消えて行き、 憑物が落ちたかのように精神的にも安定するようになりました。 そしてその後、毎日ほどほどに楽しく過ごしつつ無事大学に合格する事ができました。

今まで自分は何をあんなに恐れていたんだろうと、今では思います。

自分の価値観を変えるきっかけを与えて下さった貴サイト様には、 感謝してもしきれません。

長ったらしい自分語りも入り、何だか胡散臭い広告にあるような、 駄文・長文・短絡的な合格報告となってしまいましたが、お許しください(笑)

これからも引き続き読ませて頂くので、よろしくお願いします。 本当にありがとうございました。

最後に、合格証を貼っておきます。

慶應大学合格証
送っていただいた合格証。やけに豪華である。

私の回答

というわけで、 不登校から見事慶應に合格された方からのメールでございました。

まことにおめでとうございます。

長くはないし駄文でもないとは思うけど、 失礼ながら、何かAmazonのサクラレビューみたいだなあ、とは思ってしまいました。

それは置いといて、

当ご報告者様のように不登校になっても慶應に合格する人もいれば、 クラス最下位から東工大に受かる人や、 高校中退から京大に合格する人もいたりと、 当サイトの合格報告一覧を読めば、 人間の可能性というものがよく分かるのではないでしょうか。

そして、これが重要なのですが、 有名大学に受かる人も、何の悩みも無しに受かっているのではなく、 大なり小なり悩みを抱え、ときにはそれらに押し潰されそうになりながらも、 それでも前進し続けた結果、見事合格されたことが分かるのではないでしょうか。

この際だから言うけど、私なぞは、引きこもりの時は 「ああ、東大生というのは頭が良くて悩みなんて無いんだろうなあ、うらやましいなぁ。 天下の東大を卒業した芥川や漱石が何で悩んでいたのか、私には理解できない」 などと思っていたものですが、

いざ東大に受かったら 「ああ、あのコンビニ前でたむろしている連中には悩みなんて無いんだろうなぁ、 うらやましいなぁ。なまじ頭が良くなると苦悩ばかりが押し寄せてくるから、 芥川や漱石がおかしくなったのも当然であろう。 私もあれらのようなバカになりたい」などという、まことに勝手なことを思ったものです。

要するに何が言いたいのかというと、

ということであり、

あと一つ、これは若い受験生諸君には実感できないだろうけど、

「悩みというのは結局のところ幻、頭の中の出来事に過ぎない」

ということであります。

これから1年間の受験勉強に臨む諸君は、 この話を頭の片隅にでも置いとけばいいんじゃないでしょうか。

以上、簡単だけど今回はここまで。

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