悪夢の東大の英Ⅰについて

ずっと更新を放置していたこのコーナー。

先日「単位が取れない!!東大を卒業できない!!」という 悪夢を見て、久々にこのコーナーを思い出しました。

というわけで、私にとって悪夢以外の何ものでもなかった、 センター英語200点満点の私を英語嫌いにさせた、 駒場時代の英語Ⅰについて書いてみます。

英語嫌いになる授業

英語Ⅰの授業は、とにかく面白くありません。

まず、教科書が面白くない。

『The Universe of English』という教科書だったのですが、 ハーバードやMITとかの教授の論文が雑多に詰め込まれているだけで、 他大学の英語科以外の学生なら、一発で嫌になる内容とボリュームです。 (学術的内容なので、日本語に訳しても理解できない人がいるだろう。 おそらく、Fラン英語科の人間にはとても理解できない)

※現在では、悪名高き『The Universe of English』は使われていないとのこと。 現在は『On Campus』という教科書に変わっているみたいですがどうなのよこれ。 じゃあさっさと変えればよかったじゃないか!!

次に、授業の進め方ですが、これは現在も変わっていないようです。

予習してくる→DVDを見せられる →ワラ半紙に印刷されたプリントを解きながら解説を聞く →プリントを提出しておしまい

英文の解説も、講師が機械的に喋るだけで、面白くも糞もありません。 あまりのつまらなさに、途中で抜け出す人もいました。

さらに酷いのは、つまらない上に出席をとり、 出席率も単位取得に考慮されるということでした。

※なので、毎回出席しておけばテストの点が悪くとも何とかなるかもしれない。

意味不明な英語Ⅰ期末試験

上記のような感じでつまらない授業が毎週毎週続いていくのですが、 単位取得を決する期末テストは、更に面白く無く、意味不明です。

どんなテストかというと… 教科書の中から抜粋された文章のところどころが虫食いになっており、 その「空欄を埋める」テストなのです。

しかもその空欄、inとかofとか、 文章の構成にあんまり関係無い単語が殆どなのです。

穴埋めだけというわけではありませんが、 文章の内容をまとめる問題が出るわけでもなく、作文を書くわけでもなく、 英文を「暗記する力」だけが試されるテストです。

英文の内容が理解できていなくても、膨大な量の教科書を暗記し、 シケプリや過去問を必死で暗記すれば 何とか「可」がとれるのが、東大英Ⅰのテストなのです。

「どうせ分からないから」と、テスト前にトイレで酒を飲んでる友人もいたし、 かくいう私も、二日酔いのままテストを受けていました。

英語教育と英語嫌い

というわけで、何ともお粗末な英語Ⅰですが、 駒場の教授陣は、こんな授業やテストで本当に英語力が付くと 思っているのでしょうか?

私はこの授業のおかげで英語が嫌いになったし、 「英語で不可をとった!!卒論まで書いたのに卒業できない!!!!!!!!111 ああああああああああああ!!!!!!!!!!」 という意味不明な悪夢を見て苦しむ羽目になりました。 (英Ⅰ落第してたら卒論も書けないのだが)

まぁ「東大だから、さぞかし高尚な授業をするんだろう」 と期待していた私がバカだったのですが、 東大入って「英語の力を伸ばしたい!」と思っている人は、 英Ⅰはスルーしていただいて結構です。

ちなみに、英Ⅱはクジでクラスが決定するので、何になるか分かりません。

私は「大鬼」と呼ばれている教官のクラスになりましたが、 全出席して何とか食いついていったら「良」をゲットできました。

英Ⅱの方が厳しかったですが、英Ⅰよりずっと面白かったです。 英語を真面目にやりたい人は、英Ⅰより英Ⅱに力を入れましょう。

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