合格のための受験鉄則十ヵ条

2019年は合格発表日当日に東大合格者2名の方からご報告をいただくという、 大変うれしい年でありました。

それがキッカケかどうかは分かりませんが、 今まで受験について書いてきた諸々をコンパクトにまとめた「受験鉄則」 なるものを作成してみようと突然思いつき、 今回公表する運びとなりました。

実際に作成してみると、受験生諸君は知らないでしょうが、 伝説の相場師である立花義正氏の「相場の格言」みたいな感じになり、 さらにはキリの良い十ヵ条にしたかったので、 無理してまとめた感じとなりました。

ともかく、新年度の受験は既にスタートしていますが、 この十ヵ条を読んで奮起し来年合格してくださる受験生がいれば、 これ程嬉しいことはございません。

受験鉄則十ヵ条

一:万人に当てはまる「理想の勉強法」など存在しない。 「勉強法」とは自分で勉強していく中で編み出していくもの。

二:「明日からやろう」「午後からやろう」「机を片付けたらやろう」 「ご飯を食べてからやろう」などは嘘つきの逃げ口上。受験前日になっても絶対にやらない。 やるのは「今」しかない。

三:細かい計画なんて立ててもムダ。 計画なんて狂って当たり前。 「計画がズレてやる気が出ない」というのは、最初からやりたくないだけの言い訳。

四:1日の目標は時間ではなく量。 「1日○時間勉強するぞ」は愚の骨頂。どうせダラダラやって身に付かない。 「1日○ページまでやるぞ」これが正しい計画の立て方で、できるまでやる。

五:教科書や参考書を読んだだけでは試験問題は解けない。 実際に問題を解いていく中で身に付いていく。 「カーブの投げ方」を読んだだけではカーブは投げられない。

六:問題を解くという実践こそが、成績向上の一番の近道。 「ある程度覚えてから問題集をやる」は嘘つきの言葉、受験直前になっても絶対にやらない。 知識ゼロの状態だろうが何だろうが今すぐ始め、 解答を丸暗記できるようになるまで一冊の問題集を繰り返せ。

七:5分考えて分からなければ、すぐ解答を見よ。 考えて分からないものはいつまで経っても分からない。 受験は哲学や倫理学じゃない。哲学や倫理学なんて大学入ってからやれば良い。

八:文章力を身に付けたければ社説等の文章を丸写しせよ。 停学中に国語の教科書丸写しを何度もやらされたDQN高卒の方が、 半端な大卒よりもマトモな文章を書けてしまうのが現実。

九:徹底的に書いて覚えろ。 ボーッと眺めて解けるようになるのは極一部の天才だけ。 そんなに書くのが嫌なら受験なんかやめて念写の練習でもしてろ。

十:「やる気が出ない」というのはやりたくないだけの逃げ口上。 やる気ゼロでもやるべきことをやれるのが一流で、 それができる一流の実力を身に付けるのが日々の鍛錬である。 感情や気分は裏切るが実力は裏切らない。

自分なりの鉄則を

以上、受験鉄則十ヵ条でしたが、 これはあくまで私自身が受験を通して身に付けたことなので、 この鉄則を鵜呑みにする必要はありません。

先述した立花氏についても、相場(株&先物)のせいで片足を失うという経験をされ、 最後はパイオニア株一本で何億も稼がれましたが、 そういった試行錯誤の中で生まれたのが「相場の格言」であり、 やはり自分自身の経験から自分なりの鉄則を築き上げていくのが一番です。

なので、これを読んでいる受験生がいたらさっさと勉強を始め、 やっていく中で勉強の内容以外のことも学び、自分なりの鉄則を作ればよろしい。

真剣にやっていれば必ず何かを学べるのであります。

以上、今回はここまで。

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