ニートから1年で東大合格した私の古文と漢文の勉強法

前回の記事:現代文の勉強方法

今回は古文と漢文について。

東大文学部を卒業した私の古文と漢文に対する本音は、Twitterに書いた通り、

古文や漢文の授業なんてやるくらいならITや金融や税金の授業やった方がいい、 古文や漢文はインテリの嗜みにすればいい。 そもそも、(古文の主な舞台である)平安時代や鎌倉時代の人々だって、 埴輪や縄文土器の作り方なんて学んでいなかっただろう。 現代における古文や漢文は、丁度その「埴輪」や「縄文土器」みたいなものである。

なのですが、 それを言ってもしゃあないので対策を書いてまいります。

古文は満点狙いでいこう

古文の勉強についてですが、 「単語と文法を覚えなきゃいけない」という点で英語に似ています。

しかし、英語と違って古文は、

  1. 覚えるべき単語、文法(助動詞、敬語)が少ない
  2. 問題文も英語に比べると大変簡単(特に東大)
  3. 元々は日本の言葉

という3点から、満点狙いでいっていい科目だと思います。

単語や文法

単語、文法共にロクに理解できてなかった私ですら、 1年間真面目に単語と文法を繰り返しやった結果、 受験本番で、センター試験、東大入試ともに、ほぼ満点をとりました。

単語と文法(特に助動詞、敬語)さえ覚えれば、 古文は大体訳すことができるようになります。

古文単語帳は何でも良いですので、英単語を覚える時みたいに何度も繰り返しやってください。 特に、「聞こす」とか「うつくし」などの、現代と意味が違う単語はきちんと覚えましょう。

文法は日宋社の薄い文法問題集(新・古文の演習ノートか発展30日完成古文初級用のどっちか) を2回くらい繰り返した後に「マドンナ古文」などの文法参考書を読めば頭に入りやすいです。

東大古文は簡単

この記事を書く時に、2010年東大の古文問題をやってみたのですが、 助動詞の正確さを欠くものの、今でもわりと簡単に読めました。

東大の古文は、本当に簡単なのです。 東大だからって、ビビる必要はまったくありません。 得点できるところで確実に得点しておくためにも、 古文単語と古文文法をきちんと覚えましょう。

ちなみに問題を解く際は、問題文に付けられている注釈もきちんと読みましょう。 注釈に問題を解くヒントが隠されている場合が、かなりの割合であります。

元々日本語やで

古文は元々日本の言葉です。 だからこそ、昔の私の様に「古文なんて日本語だし、分かる単語もあるから勉強しなくても点取れるだろ」と 勘違いをする人も多いのではないでしょうか。

また、古文なんて受験が終われば、日本史学科にでも進学しない限り 何の役にも立たない科目です。 理系の人などは「古文なんて何の役に立つんだ」と 思う人が多いと思います。

まぁそれはそうなのですが、それを言っちゃうと受験勉強自体が 下らない、役に立たないものになってしまうのではないでしょうか。

古文や、ひいては受験勉強を通じて、 効率的な情報処理能力(文章の読み方、物事の考え方、表現方法etc.) を身に付ける手段を勉強すれば良いのです。

人間にとっての情報処理能力は生涯に渡って使用する能力なので、 生涯に渡る能力の勉強を、受験勉強を通して学べばいいわけです。

私もニートの頃はどうしようもない人間でしたが、 受験勉強を通じて、私の情報処理能力は格段に向上しました。 東大受験をしてなければ、今の私は無く ニートのままで今頃生活保護でも受けていたと思います。

まぁそれはともかく、古文ほど勉強すれば確実に点数が取れる科目はありません。 なので文系はもちろん、理系の人もきちんと勉強しましょう。 「東大に受かりたい〜!でも古文の勉強したくない〜!!」 などと駄々をこねて、古文(他の科目もですが)の勉強をしない人間は、東大から確実に拒絶されます。

漢文:例文覚えて問題解いて終わり

東大2次には漢文も出ます。 古文だけでも面倒なのに、なんで漢文なんてものも出題されるのでしょうか?

しかし出るからには勉強しないといけません。 漢文は例文を通して公式覚えて、問題解いて終わりで良いと思います。

何を使って例文を覚えるかですが、「漢文ヤマのヤマ」か 「早覚え速答法」のどちらかでいいのではないでしょうか。 私はヤマのヤマを使用しました。

単語も単語帳を使って勉強する必要は無く、 ヤマのヤマに載ってる単語を覚えるくらいでいいと思います。

あと、古文と同様に注意して欲しいのは、 問題解く時に「注釈をきちんと読む」ということです。 漢文の注釈には古文以上に解答へのヒントが隠されているので 必ず読んでください。

漢文も古文と同様、受験終われば役に立たない科目ですが、 そこそこやればそこそこ点が取れるし、 勉強する参考書も1冊、問題集も1冊、計2冊で何とかなるので、 理系の人も面倒くさがらずに勉強しましょう。

国語の勉強法:まとめ

国語は東大入試の第一発目にあります。 しかも、文系の人は150分という長丁場になります。 長い映画一本分ですが、実際に試験を受けてみると 150分なんてあっという間に過ぎていきます。

勉強すれば点が取れる、古文、漢文、漢字の書取りで 確実に点が取れるように勉強しておけば、現代文ができなくても 何とかなるというのが、私の国語に対する印象です。 (私は現代文こそが得点源だったけど)

特に理系の人は、古文、漢文でポイントを稼いでおけば、 現代文でヘマをしても数学で挽回できるので 古文と漢文は確実に勉強しておきましょう。

国語を「役に立たない科目」と決め付ける人もいますが、 日本で生まれて日本で育った私たちが物事を思考する時は、 日本語を使用して思考していますし、 何らかの情報を得る時も、自分の考えを表現する時も日本語を使用していますので、 受験の後も一生ついて回る科目です。

なので、一生涯の事を考えると、国語を勉強して損は無いと私は思います。 たとえ大学卒業後に日本を脱出して外資で年収3000万円になるとしても、 思考力が鍛えてられないとそんな職にはつけないということです。

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