ネット中毒で昼夜逆転 ニートから東大合格への道8

前回の記事:その7:ニート、クスリと酒に溺れる

前回の、酒とのファーストコンタクトの記事は確かニートになってから1年くらい経っていた、 という覚えがあるのですが、なにせ酷いマンネリ生活だったので記憶が薄れてきています。

酒にハマるまでの1年間は何をやっていたかというと、前々回書いたとおり、 色んな所へ1人で遊びに行ったり、ゲームをやったり、本を読んだりしていました。

あと、三条のJEUGIA(けいおんのアレ)で、 安いギターとマーシャルのアンプを買ってギタリストの真似事をしていたのですが、 コードが上手く押さえられず、またセッションする人もいないので、 部屋の隅で放置状態となりました(そもそも俺は楽譜が読めない!音楽に関しては文盲である)。

このような自堕落なニート万歳の生活を送っていたのですが、 心の中では、劣等感や無力感、社会への恨みが蔓延しており、 遊んでいてもちっとも楽しくなかったし、それらの感情から逃げるために 精神科に行ってクスリをもらったり酒を飲んだりし始めたのは、前回書いたとおりです。

そんなわけで、酒を飲み始めてからは、ゲームをあまりやらなくなりました。 買った安ギターも、酔った時にジミヘンドリクス(ピートタウンゼント)の真似をして、 叩き壊してしまいました。

ゲームをすること自体が面倒になってきたし、 本を読んだり映画を観ているほうが酔った頭にはしっくりくるのです。

しかしこの頃は、まだ昼夜逆転生活までには至っていませんでした。 酒の量が、生活に支障をきたさない程度でありましたし、 何より、まだ自宅にネットが開通していなかったので、 ネットがしたい時は、大学に行ってネットをしなければならなかったからです。

ネットのためだけに、高い学費を払い続けていたのです。

休学届けを出して、学費を払わなければ良かったのですが、 休学届けを出したら親にバレるのが恐くて、できませんでした。

ネット中毒で昼夜逆転

そんな生活を送り、ニートを始めて2年が経とうとしていた頃、 大家から、ネットが開通したとの知らせが入りました。

この時の私の喜びようといったら大変なもので、 「これで四六時中2ちゃんができる!!!」という思いでいっぱいでした。

ネットが開通してすぐに私の生活は昼夜逆転しました。

食料と酒を買いに行く以外は、外出しなくなりました。 クスリを貰うために通っていた精神科にも行かなくなりました。

人とも話さず、外出もせず、酒を飲みながらずっとPCに向かっていると、 段々と精神が病んでいくのが分かります。 外出するのが億劫になるし、人の目や、人と話すことが恐くなってくるのです。

しかし、だからといって、自分の生活や考え方を変えようとは思わず、 相変わらず「親が悪い、学校が悪い、社会が悪い」と人のせいばかりにして、 鬱々とした日々を過ごしていました。

2ちゃんオフ会のお知らせ

当時、TVでは引きこもりの特集が頻繁に報道されるようになっており、 その度にヒッキー板が大騒ぎになっていました。

私も、TVの特集やヒッキー板の反応を見て笑っていたのですが、 「オレもこのTVの人たちと同類だよな、このままで本当に良いのかなぁ」 という思いが、次第に湧き上がってくるようになりました。

しかし、何とかしたいという思いがあってもどうすることもできず、 外出したくないという思いと対人恐怖症みたいな強迫観念は益々強くなっていき、 酒でそれらを誤魔化す日々が続きました。

そんなある日、ヒッキー板に 「大阪でオフ会します。ヒキコモリ同士でお話しましょう」 というスレが立っているのを発見しました。

「ヒキコモリがオフ会なんてやるな!氏ね!」 という書き込みも多々見受けられましたが、

「これは、社会復帰のするためのチャンスかもしれない!」と思い、 「参加したいです」と書き込み、主催者の方へメールを送ったのでした。

その9:家庭内暴力、そして退学へに続く。

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