解説まとめ『脳内革命』

前回までの記事

長かった『快癒力』の解説が終わり、今回は同時期に出版されて デザインも似ている『脳内革命1&2』について。

こちらも著者は医師で、何と!天下の東大医学部卒の医者でございます。

実はこの脳内革命、私が高校生の時に一度図書館で借りて読んでおり、 当時のマヌケな私は「東大医学部卒が書いた本だからさぞかし凄いに違いない」 「これで俺も東大行けるに違いない」とか思いながら読んだのですが、 結局何も変わらずニートになってしまったという思い出があります。

そしてこの度、100円で売られていた1と2を発見し、 当時を懐かしく思い、改めて読んでみる運びとなりました。

脳内モルヒネ!

本書『脳内革命』および『脳内革命2』で書かれていることはただ一つ、 「脳内モルヒネを出そう」これだけで、出し方は以下の通り。

こんな感じで「脳内モルヒネ」を出していると、 何と!ガンやエイズも治ってしまうという景気の良い話が書かれています。

さらに、脳内モルヒネを出すには右脳中心で生きるのが良く、 この「う、右脳」で生きるポイントとしては「1.プラス発想、2.ストレッチと運動、3.瞑想、4.食事」 の4つが挙げられていて、それぞれ以下の通り。

  1. プラス発想:イメトレ(引き寄せ系と同じ)&自分に起きたことは全て「ベストなこと」or「当たり前」だと考える。
  2. ストレッチと運動:激しい運動ではなく、20秒間のストレッチとウォーキング程度。
  3. 瞑想:座禅を組んでどうこうではなく、ただ自分にとって楽しいことを考える(これも引き寄せ系と同じ)。
  4. 食事:納豆とかの良質なタンパク質を食べる。

この4つについて、『快癒力』と同じくらいのページ数を用いてダラダラと2冊に渡って 説明しているのが、この『脳内革命』でございます。

感想:中身がスカスカ

こんな感じの『脳内革命』ですが、 20年ぶりくらいに読んだ感想としては、「中身がスカスカ」この一言に尽きます。

中身がスカスカなので、『快癒力』は何ページも記事を書いたのに対し、 本書の解説は2冊まとめて当記事の1ページで済んでしまいます。

本書で「なるほど」とためになった箇所は、 引き寄せ系の内容を医学的?に書いてあるのと、

の2点くらいで、あとは「あれをしろこれをするな」 「あれを食べろこれを食べるな」のオンパレードではないですか。

「気分が良ければ脳内モルヒネが出る」とか言っておきながら、 一方で「あれをしろこれをしろ」「あれを食べろこれを食べるな」と、 神経症を悪化させたりオルトレキシアになるようなことを書くなんて、 何かおかしいと思うのは私だけでしょうか。

さらに、「私は空手の試合で負けたことがない」とか 「子供の頃から厳しい修行をしてきた」とか 「初めての手術でベテラン並の腕前を見せて先輩たちを驚かせた」とか、 何か著者の自慢話っぽいエピソードが散りばめられており、

アホな高校生だった頃の私は「さすが東大卒は違うなあ」と恐れ入っていたのですが、 今となっては「この話いる?」などと思ってしまうのでした。

以上、 「同じ医者が書いた本でも、読むなら『快癒力』読んだ方が良い」 という悲しい結論になりました。

脳内革命と快癒力
クリソツ(死語)な外見。

まあ、本書はブックオフ100円コーナーの常連なので、 興味ある人は『快癒力』と比較でもして読んでみてください。

2冊も買いたくない、200円も使いたくないという人は、2だけで充分です。


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