11月12月:無理だと思っていた問題が解けるようになる

前回の記事:9月10月:勉強が止まらない状態

前回は、真面目にやってきた受験生は9月10月頃から 勉強が止まらなくなる状態について書きました。

今回は、その状態が続くとどう変化していくかについて書き、 今年度の受験についての記事はこれで最後になると思います。

あと、昨年度に僅差で不合格というような、 元々学力が高い人には当記事は参考になりませんし、

レベルの低い人間が「ウソだ!こんなの俺には起こらない」 と当記事を読んで思うようなら「ご苦労さん」としか申しようがございません。

無理だと思っていた問題が解ける

突然ですが、私の好きな映画の1つに『ロッキー』があり、 小学生の頃は4が好きだったというのは以前書いた通り。

今本作を見返してみると、アメリカ万歳のプロパガンダが凄いし、 ドルフィーの構え方がボクシングじゃなくて空手だし、 要所要所で音楽が流れて「これってただのミュージックビデオなんじゃないの」などと思うわけですが、 今回注目したいのは、クライマックスの第2ラウンド。

ドルフ・ラングレン演じるソ連製の殺戮マシンことアイヴァン・ドラコに対し、 到底歯が立たない敗戦確実と思われたロッキーがクリーンヒットを放ち、 ドラコの左目の下が切れて流血する場面。

ドラコが怯み、その後両者がもつれる形で2ラウンド終了となるのですが、 トレーナーのデュークがロッキーに以下のように叫びます。

”You got him hurt bad. Now he's worried. You cut him! You hurt him! You see? You see? He's not a machine! He's a man!”

こんなの書いて何が言いたいのかというと、 受験生にとって志望校は『ロッキー4』のドラコであるということ。

4,5月頃は到底勝てない、無理、 受からないと思い込んでいた存在だったのでしょうが、 この時期になるとクリーンヒットが何発も当たるようになる、

つまり、解けるはずがない思っていた過去問や Z会等の予想問題が解けるようになるわけです。

そう、真面目にやってきた受験生にとって、志望校はもはや憧れや畏れの対象などではなく、 ぶちのめして合格する対象に変わるのが、丁度この時期なのであります。

ここまで来たらやるしかない

というわけで、自分の志望校が最早コンプレックスを抱く対象ではなく、 ましてや下らない空想に浸る対象でもなく、手の届く対象となった今、 合格目指してひたすらやるしかないでしょう。

4月に苦労してやっていた問題集なんて、 今では1日かそこらで終わらせることができるので、 何度も何度も繰り返して自らの血肉としましょう。

それと並行して、 受験本番レベルの問題にチャレンジしてレベルを上げていけばよろしい。

クリーンヒットが当たるようになるので勉強も楽しくなるし、 クリーンヒットが当たらずとも、 もはや「解説を読んでも全く理解できない」という状態ではなくなっています。

あとは、過去問や予想問題から重点的にやる箇所(e.g.東大数学なら微積)を絞り、 そこを集中してやれば良いし、

私がセンター有機化学を全部捨てたように、捨てる科目、 例え本番で出てそのせいで落ちたとしても納得できる科目も、 この時期から決めておきましょう。

以上、もうこの時期になると、 こんなもの読まずともやる人はやって合格しちゃうので、 ひたすらやっていってください。

受験直前、試験直前の過ごし方 追記に続く。

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