株取引実践記7 ロスカット編

下手くそな手仕舞い

ロスカットは是か非か

株の本を読むと、必ずといっていいほど 「自分の思惑と逆の方向へ行ったら、ロスカット(損切り)しろ!」 と書いてあります。

逆に「絶対にロスカットするな!」と書いてある本やサイトもあります。

どれくらいの値になったらロスカットするのかが疑問ですが、 計算とかした結果、大体5%くらいが妥当らしいです。

私が参考にしている立花氏の本にも、「ロスカットしろ」と書いてあります。

平均より5%下がったらロスカット... これは相場の世界でよく言われることですが、果たして本当のことなのでしょうか?

私の失敗

2012年2月、日銀のテコ入れと海外資本の流入で、 株価が大きく上がりました。

その時、私は「空売りするチャンスだ!」と思い、 空売りをしてみたのですが、株価が全然下がりません。

あまりに株価が急騰し続けるので、怖くなってロスカットし、 頃あいをみて再び空売りしたのですが、株価の上昇は止まらず、 さらにロスカットをし、8万円近く損をしました。

ところが、その1ヶ月後、株価は再び落ち込み、 ロスカットしていなければ、10万円の利益が出ていたのでした。

ロスカットしなきゃいけない場合

私の失敗を読んで「な〜んだ、じゃあロスカットしなくていいんだ」 と思われた方、ちょっと待ってください。

ロスカットというものに大いに疑問を持つ私ですが、 絶対にロスカットしなきゃいけない、と思う場合が2つあります。

空売りから入った場合

まずは、空売りから取引開始した場合です。

例えば、現在のポジションが、平均が300円の10000株だったとします。 このポジション、現物で300円なら、例え株価が0になっても損をするのは、 300万円だけです。

しかし、これが信用の売り玉なら、株価が1000円まで急騰した時、 700万円の損となります。 下がるのは0円までですが、上昇は青天井です。

「まさか1000円まで上がらないだろう」 と思っていても、絶対に無いとは言い切れません。

しかも借金して建てた玉、自分の全財産が400万円なら、 400万円—700万円=△300万円となり、 借金だけが残ってしまいます。利息付きで。

借金だけはしてはいけません。 ですので、空売りでのロスカットは、大いにするべきなのです。 (つまり、私の失敗は、「正しい失敗」だったのでした。何言い訳してるんだ)

全財産、借金を注ぎ込んでいる時

まさかこれを読んでいる人の中にはいないと思うのですが、 やっぱいるのが世間の広いところです。

子供の学費まで株に投じた、親戚中から借金をしてまで株に注ぎ込んだ 老後の貯金を全額注ぎ込んだ等々… いるんです、こんな人…

いるからこそ、ライブドアショックやリーマン・ショックの時に 阿鼻叫喚の騒ぎとなったのでしょうが、 こういう人たちは、本来株をやるべきではないと思いますし、 株価が急落すれば、即「乞食」になります。

ロスカットより大事なこと

上記の2例は「絶対にロスカットしなければならない」と私は思います。 しかし、株価が0円になっても、借金も作らず、全財産も無くならなければ、 ロスカットする必要なんて無いんじゃないでしょうか。

例えば、全財産600万円のAさんが、200万円ほど取引口座に入れて、 その中の150万円で株を現物買いしました。 株価が0になっても、残りの財産は、まだ450万円あります。

これでは、Aさんの生活には何の支障もきたしません。 今まで通りの暮らしをすれば良いのです。 例えAさんが無職でも、150万円貯める手段なんて、 世の中にいくらでもあります。

というわけで、株でもFXでも、ロスカットより大事なことは、 「取引は現物のみ」 「全財産の20〜30%だけを株に注ぎ込む」 この2点だと私は思うのですが、いかがでしょうか。

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