7章 本当の自分とエゴ

前回の記事:6章 ペインボディへの対策対処法

ついに7章です。

この7章では色々と打開策が書かれているのですが、 理屈っぽい本書の中でも特に理屈っぽい章なので、 分からない箇所は放っておいてOKです。

頭でいくら考えても分からないものは分からないし、 いずれ分かるときがくるまで待った方が賢明だし、そうするしかありません。

本当の自分とは何か?

まず、本章出だしのP.404(電子版)から書かれているのは、 「自分とは一体何か」ということです。

(無意識に陥っている)普通の人ならば、 「オレは○×△男で、年齢はXX歳、職業は...」と答えるでしょうが、 これらは経験の対象であり、主体ではありません。

じゃあ自分とは何かというと、P.476にあるように、

目に見えず、しかし目が見えることを可能にしているもの。 耳で聞こえず、しかし耳が聞こえることを可能にしているもの。 心や頭で考えることができず、しかし心や身体で考えることを可能にしているもの。

宇宙の中でつくられた20数種類の原子をつなぎ合わせて、 自分という肉体や思考を形作らせているもの(だからあなたも宇宙の一部だといえる)。

これが「意識」であり「生命」であり「静寂と安心」であり、「本当の自分」であるといえます。

だから何?と言われるとそれまでですが、 そういう質問は形や変化するものに執着するエゴの仕業ではないでしょうか。

実際のところ、私もこんな認識が役に立つとはとても思えないのですが、 何故か引かれるものが理屈抜きであるので何かあるのだろうと考えております。

以上は私なりの考えなので、 こんなのはあまり参考にせずあなた自身で「自分とは何か」 を考えて自分なりに身体と実感で答えを出すのが一番だと思います。

分かっちゃいるけどやめられない

そんなこんなで、本書を読み、自分なりの自分像が実感できると 「これは素晴らしい!オレは静寂そのものだったんだ!!」 「こんな安らぎが手に入るなんて!最高じゃないか!!」と感動いたします。

ただ、それも段々薄れてきて、半月もすると、 株価が下がれば腹を立て、身体の調子がちょっと悪くなればオロオロし、 持ち物を失くせば絶望を感じる などと、いつもの調子に戻ってしまいます。(この辺はP.407に書かれている通り)

そういう時にできることといえば、 「ああ、オレはこんなものと自分を同一化していたのか」と気付くことだけです。

そういう風に気付ければ、その感情が起きた対象、株価や自分の身体の調子などは、 自分とあまり関係ないことが分かるし、 悟ったような安らかな状態においても腹を立てて混乱している状態においても、 そのような状態に気付くことができた「意識」こそが本当の自分だと分かるようになります。

そういうのを段々と実感していけば、P.430の「私は何が起きようと気にしない」といった、 自分の内面は起きた出来事と調和している状態へ、 さらには白隠和尚のように「今」を敵ではなく友とし、 状況と一つになる境地へと段々と近づいていきます。

7章 悟りとエゴに続く。

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