第5章十一節から十三節:解説まとめ『ニューアース』完全版

前回の記事:第5章九節から十節

前回は

「自分のエゴや無意識に気付いていれば、ペインボディに乗っ取られない」 「重いペインボディに乗っ取られると、最後は自らを滅ぼす」

ということを書きました。

今回で5章も終わりで、解決策が書かれている6章に続きます。

5章十一節 娯楽、メディアとペインボディ Entertainment, the Media and the Pain-Body

まずこれ。

何でわざわざ時間と金をかけて暴力映画や不幸映画を観るのか、 しかもわざわざ嫌な気分になるのかというと、それはひとえにペインボディのせいで、 ペインボディが暴力映画や不幸になる映画を観てエネルギーを補充しているから。

「なるほど、私が『エクスペンダブルズ』が好きなのはペインボディのせいなのか」と思うのですが、 エクスペンダブルズ(特に2)を観ていると 「スタローンって本当に映画を作るのが好きなんだなあ」と、 スタローンの映画に対する情熱を感じることができ、 これこそが10章に出てくる「情熱を燃やす」そのものだと思ってしまうし、 (別にスタローンに限らずともイーストウッド、果てはエドウッドでも同様)

そもそも、どんな映画だろうがそれを観てどう感じるか、 どんな意識の状態になるかは人それぞれなので、 「余計なお世話」で済む話ではないでしょうか。

※例えばジェイソンやフレディやエイリアンやバタリアン観て意識に変容を起こす人がいるかもしれない。 それに、著者がどっかで推していた『フォレストガンプ』は、 私にはエドウッド三部作かそれ以上に退屈で眠くてたまらない映画だった。 そもそもトムハンクス主演の映画自体がd ちなみに「人類の目覚めに重要な役割を果たす映画」の記述で真っ先に思い浮かんだのが、 なぜか『スカーフェイス』と『ロボコップ』。

※※私的には『スカーフェイス』よりも 『セントオブウーマン』の方が好きだというのは何度も書いているが、 人類共通の強欲、エゴの「もっともっと」の行き着く先が描写されているので、 やっぱり『スカーフェイス』の方が目覚めに重要な役割を果たす映画だとは思う。

※※※あと『ロボコップ』の何が素晴らしいかって、 ストーリーやピータウェラーの名演やバーホーベン特有の明け透けな表現もさることながら、 今まで無表情だったロボコップが微笑んで「Murphy.」と答えた、あのラストが素晴らしい。 あのラストシーンこそ復活や再生を暗示するもので、 『街の灯』のラストに勝るとも劣らないものではないか。

じゃあ、メディアからペインボディを喚起させるような暴力や苦しみを排除して、 どっかの共産国みたいに「綺麗な社会」を実現すれば満足なのか、 それこそが狂気ではないかとか色々思ってしまうのですが、 これはエゴの屁理屈でしょうし、 映画について話すとキリが無いので止めときます。

ともかく、映画だけに限らず、テレビやネット上にワンサカあるネガティブなニュースや 体験談を見聞きし、自分の嫌な思い出に対する不幸の感情をリピートするという「追体験」によっても、 ペインボディはエネルギーを補充できるという話でした。

まぁ確かに、私の実体験を鑑みるに、 下らないゴシップやスキャンダルを見聞きして怒ったり妬んだりしても金持ちになれる訳でないし、 (エゴとペインボディの強化以外に)何の得にもならないので、

少なくとも物質的に満たされたいのなら、ああいう下らないニュースや記事、 ひいてはネガティブ渦巻く掲示板に注意を払わない方が上策です。

5章十二節 女性の集団的なペインボディ The Collective Female Pain-Body

お次はこれ。

『The Power of Now』にも女特集がありましたが、 この性差に対する決めつけっぷりは何なの?トランスジェンダーの人とかどうなるの? というのが当節に対する正直な感想であります。

こういう記述についてはマジに受け止めず、 ましてや女ウケを狙って「私も女性の気持ちや女性のペインボディがよく分かります」 なんて嘘八百を並べたりせず、

「オノヨーコばりのフェミニズムと、ファッ○ンコミュニズムが著者の特性なんだなぁ」 くらいに思っていればよろしいのではないでしょうか。

5章十三節 国や人種とペインボディ National and Racial Pain-Bodies

5章最後はこれ。

前節同様、国や人種による決め付けってどうなの、とは思うのですが、 人間は生まれてすぐに出生地の文化に洗脳されるので、 そうかもしれないとも思ってしまうところ。

「性がどうの、生まれた国がどうのなんてどうでもいいじゃんか」と思いながら読んでいると、 ラス前の段落(英語版では最終段落)で

「あなたのペインボディのどれくらいが国家や人種のそれであって、 どれくらいが個人的なものかは、実はどうでもいい」

なんて書いてあり、やれ集団だ性だ国籍だという、 今までの説明は一体何だったのとズッコケてしまいます。 (わざとやっているなら、著者のギャグセンスは大したもの)

というわけで、 自分の中に巣食っているペインボディの起源が何であろうと、

となり、6章へと続くわけであります。

今回はここまで。

第6章一節から三節に続く。

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