第10章五節から六節:解説まとめ『ニューアース』完全版

前回の記事:第10章三節から四節

前回は

「あなたが同一化している身体、思考、感情、知覚、所有物、人間関係などの形は、 回帰の動きによって必ず崩れ去る」 「エゴが人生のメインではなくなり意識が発現すると、 行動およびその結果も劇的に変化する」

ということについて書きました。

今回は、今更ながら意識についてと、目覚めた行動について。

何度もしつこいですが、本章を読んで「行動の質を変えるぞ!」「目覚めた行動をするぞ!」 なんて決心しても無駄で、

こういうのは自分がいかに思考に囚われているかに気付いていく中で、 自然と変化していくものだと覚えておいてください。

10章五節 意識 Consciousness

まずは本書で散々出てきた意識について。

当解説の最初あたりに書きましたが、この「意識」というのは「形のない領域」のことで、 Unmanifested、Stillness、スペース、源、神、仏性ナド、呼び方は違えど皆同じです(多分)。

で、その意識が「宇宙」という形として現れると、 物理的時間が流れ出して進化のプロセスが始まるとのこと。

という、意識が形に入ると無意識にチェンジし、形の崩壊、 つまり死んで再び意識に戻る過程が描かれており、

締めとして「この地球では、人間のエゴは宇宙の夢の、 意識の形への同一化の最終段階を表している。 これは意識の進化にとって必要な段階である」 とあります。

つまり「エゴに囚われた人間」こそが蝶になる前のサナギの状態であり、

当節冒頭の「人間のマインドには宇宙の進化のプロセスの原因なんて分からないが、 自分自身の内にその原因を垣間見て、プロセスの意識的な参加者になることはできる」 につながるのですが、

殆どの人はこんなの読んでも理解できないでしょうから、 無理に理解しようとしたり理解したフリもせず、 理解できないままにしておけばよろしい。

なお、脳の記述については、 一般人が考えているような「脳という形→意識」ではなく、 「意識(私の本質)→脳という形→形の次元」が本当のところであり、

私の本質である意識が、形の次元に入るために脳を作り、脳を使用しているので、 脳の機能が失われても意識を失うことはない、意識とは私自身、 あなた自身と不可分なものなのだから、ということであります。

これも分からなきゃ放っておけばよろしい。

10章六節 目覚めた行動 Awakened Doing

というわけで、狂気の世界を演じている、思考に囚われた人間が、 形への同一化の最終段階、蝶になる前のサナギの段階であり、 次の段階が「新しい地」であるというわけです。

そして新しい地において「意識が形の中で自らを失うことなく形を創造する」ことこそが 「目覚めた行動」であり、

ここに至るまで、いかに自分が思考に囚われているか、 「エゴ=これがオレ自身だ!」とみなしているかに「たった今」気付いていないと、 上記の記述や前節の記述など分かるわけがなく、

これが「『目覚めた行動をするぞ!』などと決心しても全くの無駄」 と私が散々言ってきた理由です。

ともかく、ここまでの前提があるから、

という当節の記述も読めばスッと全身で理解できるし、 下らない決心をしたり気張らずとも、スッと自然に実践できるわけです。

ただし、どうやったら理解し実践できるようになるかは人それぞれだし、 そもそも決まった方法など無いというのは、 9章二節等に書いてあった通り。

以上、今回はここまで。

第10章七節から八節に続く。

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