前回の記事:「私は、自分では何もできない」
前回のラストで「次回は最初らへんの集団の無意識についてです」と言ったな。 あれは嘘だ。というわけで今回はペインボディについて。
本書の内容はあまり関係なく、私の考えがメインとなっております。
以前から私は「無理にポジティブポジティブで生きるのは疲れる」と記事に書いてまいりましたし、 無理矢理ポジティブにしているブログなんか見たらオエーッとなる、とも書いてまいりました。
ただ、じゃあネガティブに浸っていれば疲れずにハッピーかというと、 ちっともそんなことはなく、「無理矢理ポジティブ」と同じくらいか、 それ以上に疲れてしまうのが本当のところです。
同じ疲れるならば、ネガティブよりも無理矢理ポジティブの方が良いとは思うのですが、 そうはならず、「ネガティブでいた方が何か落ち着くなあ」という感じで、 わざわざネットで暗いニュースとか読んでしまい「なんて酷いんだ」などとやってしまうのが、 私だけでなく、これを読まれている方の大体の感覚ではないでしょうか。
それこそがまさに本書に書かれている「ペインボディ」のなせる業であり、 私たちが無意識の内にネガティブに惹かれてしまうのは、 ペインボディの仕業であると私は考えております。
※ニューアースでは「無意識無意識」と、無意識という言葉が何度も出てきますが、 フロイト的な何かと混同してしまう人も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。 本書でいう「無意識」とは、もちろんフロイト的な何かのことでなく、 「無神経」「痴呆状態」みたいな感じです。
さらに、良い言葉ではありませんが「盲状態」というのが、 ニュアンス的に一番ピッタリくる表現であります。 表現の規制が緩かった70年代頃に本書が出版されていたなら、 おそらく「盲状態」と訳されたのではないでしょうか。
前回、前々回の解説で散々話しましたが、 ペインボディとは何かというと、
幼い頃から現在までの間に、(激しい)感情と共に形成され、蓄積されてきた 思考パターン
みたいなもんです。
要はトラウマみたいなものなのですが、 トラウマは自動車事故みたいな激しい出来事で植え付けられるのに対し、 ペインボディは日常生活、例えば食事の時に親からグチグチ小言を聞かされる等で 段々と蓄積されていくというのが、私の個人的な感覚。
ともかく、トラウマと違ってペインボディなんて誰の中にでもあるのですが、 問題はこのエネルギーを吸い取る思考パターンを「これは俺だ」と盲状態で思い込み、 ネガティブなものに惹かれてネガティブになり、ネガティブな行動を起こして 莫大なエネルギーを無駄遣いすることです。
ひょっとすると冒頭に書いた無理矢理ポジティブな人というのも、 自分のエゴやペインボディに盲状態で囚われていて、 それを誤魔化すためにポジティブを装っているだけかもしれない、 例えるならウンコに生クリームを塗りたくって 「これはクリーム付きのブラウニーです」と主張しているだけかもしれません。
なので、ネガティブになった時はポジポジで無理矢理誤魔化さずに、 「あ、この感覚は俺のペインボディだ。 俺のネガティブな思考パターンだ!!」と気付くことによって、 自分に張り付いた思考パターンを剥がしていこうというのが、 本書に書かれていることであります。
※気付きがある→頭の中の声は、 過去に条件付けられた古い思考パターンであると認識できる。 (P.226)
上に書いた「無意識」と同様、「気付き」という言葉も本書には沢山登場します。
自分の盲状態から脱却し、新しい天と新しい地を創るには、 自分のエゴ、盲状態に気付くことが肝心なのですが、 なぜ気付きなのでしょうか。
それは「他にやり方が無いから。気付くしか方法がないから」 「手間もかからずお金もかからないから」「しかも効果は絶大」 というのが私なりの答えです。
いくら珍妙なメソッドをしようがナニをしようが、 自分の頭の中がエゴやら思考パターンに囚われている時は、 自分が思考パターン、 しかも自分自身の思考パターンに支配されているなんて到底実感できません。
実感できないので、いざネガティブになったら無理矢理ポジティブになろうとしたり、 「あいつのせいだ!」と人や状況のせいにして、 反撃したり自分を被害者にして正当化する等の、 相変わらずの手段しか思い付かないし、 そもそも盲状態なので自分のワンパターンにすら気付いていないのです。
しかし、「あ、俺はネガティブなパターンにハマっているな」 と気付いた時、暗闇に光が差してくる感じになるのです。
要は檻に閉じ込められている囚人が、「あ、俺は檻に閉じ込められている」と気付いて初めて 檻から抜け出せるのと同じで、 自分自身の思考パターンや思い込みに支配されていることに気付くことが第一であり、 巷にあふれる珍妙なメソッドも、 自分の思考パターンや思い込みに気付くことができて初めて効果が出るものだと思っております。
まあ、この「気付き」というのも、思考でなく感覚みたいなものなので、 言葉で説明するのは非常に難しいですが、自分を誤魔化すようなことは止めて 何回かやっていると、ある日急に実感できるようになります。
最後に、ネガティブでも気付きでも何でもそうですが、あまり踏ん張ってウンウンやると、 本当にクソみたいな結果になるので、遊び半分、適当で良いです。 これは人生にもいえることですね。
人類の無意識と悟りに続く。
生きる上で大変ためになる記事一例
引き寄せに関する大変素晴らしい記事一例
...