Stillness Speaks 英語版まとめ 2017

前回の記事:ニューアース英語版解説

注意!今回は、いつにもまして独断と偏見に基づいた記事となっています。

ニューアース英語版の解説に続いて、 今回はStillness Speaks英語版の解説というか感想文です。

当サイトでは本書の邦題は書かず、 『Stillness Speaks』という原本のタイトルで通しております。

理由は、賢明な読者の方々ならお分かりでしょう。

それはともかく、ニューアースと違い本書は辞書無しでスラスラ読めるので、 英Ⅰ落としてぷももえんぐえげぎおんもえちょっちょっちゃっさっとなる夢を見ることも ありませんでした。

そして読了後、原本と日本語版との比較をすることにしたのですが…

日本語版は読んで疲れる

ニューアースのときのように、原本と日本版を並べ、抜けはないか、 誤訳はないかとか調べようとしたのですが、 1章で挫折してしまいました。

理由はズバリ、訳が酷くて私には合わないから。

シンプルかつストレートに胸に突き刺さる原本に比べ、 日本語訳はゴテゴテと飾り立てられていて、読んでいて終始胸焼けがするのです。

「ニューアースは読めるのに、この読み難さは一体なんだろう」と常々思っていたのですが、 英語版を読んではじめて気付きました。

「はじめに」の部分もそうだし、 例えば日本語版P.14の1行目は原本だと

You are that awareness, disguised as a person.

これくらいシンプルであり、

「あなたは身体をまとった、その意識です」 くらいに訳せばそれで充分なのに、なんということでしょうか。 (「その意識」の「その」は、前段で説明されている)

さらにP.23では

Whenever you deeply accept this moment as it is - no matter what form it takes - you are still, you are at peace.

こんな感じになっており、どこに「100パーセント」なんて単語があるのか さっぱり分かりません。deeplyと100%じゃ、明らかにニュアンスが違うじゃないか。

ニューアースではこんなことなかったのに、何たることでしょうか。

というか、シンプルな言葉と文章で読み手を直撃し、 読み手の胸を貫くのが本書のコンセプトだろ、 禅問答みたいな感じに訳せば良いのに何やってだというのが、 私の日本語版に対する正直な感想です。

読むなら原本を

というわけで、「ややや!けったいな!」ほどではありませんが、 かなり原本の意図を捻じ曲げた日本語訳だということが、今回判明しました。

丁度、禅寺にショッキングピンクのペンキをぶちまけて、 クリスマスツリーの如く電飾を付けて、 ラブホみたいな有様にしたのが日本語版だと思っていただければよろしい。

それは日本語版の、あの捻じ曲げられた題名からもお分かりでしょう。

ラブホみたいな建物が好きな人、キラキラ☆ハッピーが好きな人は それで構わないでしょうが、エックハルトトールの意図を直接汲み取りたい人、 本書を通して著者とコミュニケートしたい人は、迷わず原本を買いましょう。

日本語版が1620円、原本が送料込で1800円程度なので、 到着するのに時間はかかるけど、そんなに値段は変わりません。

また、ニューアースと違ってシンプルな文章なので、 英語が苦手な人でも辞書を片手に1日5ページ読めば 1ヶ月くらいで読み終えることができます。

Stillness Speaks内容
本書の中身。スペースがある。
ニューアース内容
ニューアースの中身。辞典サイズの本に文字ビッシリ。
Stillness Speaks比較
そういえば、マークが違うのはなぜだ。 上が日本語版のマークで下の小さいのが原本のマーク。

以上、The Power of Nowに続いてStillness Speaksよお前もか、 という悲しい結果に終わってしまいました。

結論

ニューアース追記その1に続く。

Stillness Speaks解説本編に続く。

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