追い求めるのをやめなさい:解説まとめ『ポケットの中のダイヤモンド』

前回の記事:コントロール願望と執着

今回も本書の要点について書いていまいります。

ところで、本書にはハードカバー版とソフトカバー版があり、 最初にハードカバー版が出たけど廃刊となり、 その後ソフトカバー版が出て最近廃刊になったという経緯があります。

その最初にハードカバーを出した出版社が、何とあのT間書店であり、 もしかすると『The Power of Now』と同じく好き勝手に翻訳されているのかもしれないので、 やっぱ原文も確認した方が良いのかもしれないと最近思っております。

※あと、T間書店といえばスタジオ○ブリ映画で、 ガキの頃『糸工の豚』を見たらラストで「ロッキー2じゃんこれ!」「なんだこの終わり方!金返せ!」 と心底ガッカリしたことを、最近のドラクエ5映画騒動を見聞して思い出した。 更にぶっちゃけると、私はラピュタを除く大方の○ブリ映画よりも『ガメラ対ギャオス』の方が好きである。

それはともかく、今回は「追い求めるのをやめなさい」と「逃げるのをやめなさい」について。

追い求めるのをやめなさい

まずはこれ。

一言でいえば「答えは外の世界には見つからない。絶対に」というお話。

金、名誉、肩書、モノ、人間といったものと自由や平安や幸福を結びつけて、 「○○を手に入れれば俺は幸せになれるんだ!!」 とかいってあれこれ努力しても全て無駄で、ゲットした瞬間灰になって崩れ去り、 相変わらずの苦しみが続くわけです。

※欲しいものを手に入れたり何かを達成しても、 相変わらず思考に囚われて思考の中で生きているからこうなる。 当サイトで何度も書いているが『スカーフェイス』のトニー・モンタナが良い例で、 一般人も彼と何ら変わらず、願いが叶おうが叶うまいが、 ずっと不機嫌な面をして一生を過ごしている。

だからといって、悟り、自由、心の平安、幸福…何でも良いですが、 そういった「形のないもの」を求めても、 それらは既に思考によって概念と化した「形のあるもの」に過ぎず、 金や名誉等を渇望するのと何ら変わらないのであります。

よって、

P116:今、私が追い求めているものを止める。 地位や名誉やモノや人といった世俗的なものだけでなく、 悟りや安らぎや喜びといった精神的なものも含めた全て。

止めることと「真の平安」についての相関性が理解できないので、 エゴは今一つ信じることができない。 エゴが理解したがるのは、 理解できれば何らかの定義を貼り付けたりコントロールできると思い込んでいるから。

理解しようとするのを今すぐ止めて、「理解したい!」とあなたを駆り立てる力と対峙する。 何一つ理解しないまま、分からないまま、ただここにある。

真実はシンプルで、あまりに近いところにあるから、手が届かない。 思考による概念は複雑で、遠いところにある。

と本書に書かれている通りで、

「こんな無限地獄はマッピラだ!俺は真実が欲しい!!」と 真理の探求をしてみても

P130:真実を探し回ったり真実が欲しいと叫んでも無駄。それはすでにここにある。

「止めました」と言いながら、なおも「悟り」やメソッドを探し続けて求めているのは、 止めていないから。全てを止めろ。

思考では「思考を止めたらどうなるか知る必要がある」なんて考えているが、それも無駄。 そんなこと思考では分からない。

ということなので、全てを放り出してただそこに在ればよいのです。

逃げるのを止めなさい

お次はこれ。

以前書いた記事と同じく、 「何が良くて何が悪いのかなんて、エゴによる勝手な判断なのだから、 今の状況に対して進んで向き合え」みたいなお話。

P177:感情の直接体験:ネガティブな感情を、物語抜きで、完全に徹底的に体験する。 怒り、恐れ、悲しみ、不安などは物語とつながっていないと存在できない。

P221:恐れと向き合うのを常に避けている、ということに気付く。 恐れから逃げようとすると、恐れは追いかけてくるので、 逃げたりせずに、今ここにある。

自由を求めると、自由は逃げていく。悟り、覚醒、豊かさ、幸せ等でも同様。

P287:とことん、徹底的に傷つくことにより、私は自由になる。 傷つく痛みから逃げようとしたり、感じないふりをしたり、分かったフリをするとき、 私に自由は無い。

このように、逃げようとしたり誤魔化したりせずに、 たった今、自分の思考や感情に真っ向から立ち向かう、 もしくは何もせずここにいると、何か見えてくるわけです。

以上、

私がそこから逃げ出そうとしているものは、実は最終的には存在せず、 私が追い求めているものは、既に、そして常にここにある。

であり、

ニューアースに書かれていた通り「人間がとる行動の動機の殆どが『欲望』と『恐怖』」 であるから、まずは自分が何かを求めたり何かから逃げていないか気付きましょう、というわけです。

今回はここまで。

たった今「止める」についてに続く。

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