解説まとめ『スタンフォードの自分を変える教室』はじめに

今回から、数年前にベストセラーとなった 『スタンフォードの自分を変える教室』(ケリー・マクゴニガル著)について、 私なりの解説をしてまいります。

一言でいうならこの本

「やるべきことをやる意志力と、 自分を堕落させる悪習を断ち切る意志力を鍛えて、自分の望みを実現しましょう」

というもので、まぁそれだけだと味気ないので、 いつもの調子で解説していきますよイクイク。

ニューアース等に似ている部分もあるのですが、 ああいう精神的なものが信じられない科学万能主義の人は、 「本書は科学的だ!」と主張しているこっちの方がよろしいかと思います。

今回は、何でこんな本を読むことになったかの経緯と、 本書の前書き部分について。

事の経緯

本書は2013年のベストセラーで、 当時本屋で平積みになっていたのを散々見かけていたのですが、 「今更大学の授業かよ」という思いの方が強く、チラ見すらせず敬遠しておりました。

ところが確か翌年の2014年、工学部を卒業した知人(意味深)に会った時、 めったに本を読まない人間なのに、何と本書を持っているではありませんか。 (新幹線で移動中の暇潰しとのこと)

「それ面白い?」「まあまあ」「ふ〜ん、海外の本読むならニューアースがええで」 という会話をした覚えがあるのですが、 「めったに本を読まない人間が読んでいた本」ということで、 少し気になっていたのでした。

ただ、その時は気になったものの進んで読もうとは思わず、そのまま時は流れ、 先週ブックオフの100円コーナーに置いてあるのを発見し、 上記のことを思い出したのです。

長々と書きましたが、要するに

1.東大工学部卒の理系が読んでいたので気になった。 2.ブックオフの100円コーナーに置いてあった。

が主な理由で、初めて本書を手にとって中身に目を通し「読んでみるか」と相成ったわけです。

ちなみに、本書と同じく100円コーナーにあった 『願いが叶う!キラキラお姫様ダイアリー』とかいう引き寄せ本も、 記事のネタにするため買おうか迷ったのですが、

この本、内容が「お姫様」とはかけ離れており、 むしろお姫様に毒林檎を食わせる意地悪婆さんみたいなのに向けて書かれているとしか思えず タイトルに大いに偽りがあり、しかも読者の大半が年増だろうに、 文章の知的水準があまりにも低すぎて私の身体が読み続けることを拒絶するので、 結局本書だけを購入いたしました。

『スタンフォードの自分を変える教室』前書き

そんな話はともかく、本書の前書きについて。

前書きには主に2つ注意点が書かれており、それは以下の通り。

「科学者」として自分を観察する。

これは、「自分が誘惑に負けるのはどんな時か、どんな言い訳を頭の中で展開しているか、 逆にやるべきことをやった、やっちゃいけないことをやらなかったのはどんな時かetc... それら現状をありのままに観察する」ということです。

観察のやり方は、当サイトの精神カテゴリで散々書いてきた内観等と大体同じですが、 本書では「科学者として」という言葉を強調することで、 自分の思考や感情の動きを「思い込みを排除して」「客観的に」観察せよと言いたいのでしょう。

1つの章からは1つの戦略のみ実行する。

本書にある通り、実際の授業ペースは1章あたり1週間なのですが、 この辺の長さは各自好きなようにすれば良いでしょう。

それよりも重要なのは、1度に多くの方法を実行するのはやめろ!ということで、 受験の参考書や問題集と同じく、アレコレ手を出していたらどれも中途半端でオシマイ、 効果無しということになります。

なので、例えば1章ならば、 呼吸に意識を集中する瞑想だけを毎日続けてみろ、 そうすれば一定の効果が現れる、ということであります。

あと、私なりにもう1つ付け加えさせていただくと、 「下らないことでイチイチ大騒ぎしないこと」 英語でいえば「Don't make a mountain out of a molehill.」ということです。

じゃあ「下らないこと(a molehill)」って何なの、という話ですが、 それはこの本の内容を含め、あなたが重要、大切だと考えている「全てのモノ,ヒト,コト」なのですが、 当カテゴリから逸脱する話なのでこの辺にしておきます。

以上、今回はここまで。 次回は1章を解説してまいります。

自己観察と瞑想に続く。

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