自己観察と瞑想:解説『スタンフォードの自分を変える教室』第1章

前回の記事:解説まとめ『スタンフォードの自分を変える教室』前書き

前回は前置きで、今回から『スタンフォードの自分を変える教室』 (ケリー・マクゴニガル著)について、適当な解説を始めます。

この本、原題は『The Willpower Instinct』であり、 直訳すると「意志力の本能」もしくは「意志力と本能」となって何だかよく分かりません。

だからといって、何で邦題に「スタンフォード」なんて大学名を出すんだ、 このわざわざ大学名を出すという訳し方が、 ブランドや権威が大好きな日本人らしくて非常にいやらしいと感じたのですが、

ペンネームに大学名を入れてしまうような人間も、 同様かそれ以上にいやらしいと思いましたとさ。

第1章:やる力、やらない力、望む力

第1章のサブタイは「やる力、やらない力、望む力」ですが、 それは何かというと以下の通り。

このようになっており、 3つの意志力を強くするために脳を鍛えろなどと書かれております。

その後、原始人の頃どうだったとか前頭前皮質がどうだとか書いてあるけど、 この辺は飛ばしてよろしい。

2人の自分

飛ばした文章の結論としては、人間が進化してきた結果、 私たちの中には「2人の自分」がいるとのことで、

こんな感じになっており、やらなきゃいけないことをサボるのも、 やったらマズいことをやってしまうのも、「けものの自分」が優位になるからとのことです。

とはいえ、太古の本能、即ち「けものの自分」を押さえつけたり排除するのではなく、 この欲望や恐怖に対する衝動を利用、コントロールしながら長期的目標を目指すのが上策とのことで、 私もそう思います。

ただ、いただけないのが本能をコントロールする方法の一例で、 「”けものの自分”に名前を付けてみましょう」などと書いてあります。

試しに「ゆうさく」なんて名前を付けてみたけどちっとも上手くいかないじゃないか。

自己観察

茶番はここまでで、P.46からは私が当サイト開設時より鍛えてきた自己観察について。

「自分が何かを選択した瞬間、それ気付け」 「止めようと思っていた悪習(飲酒喫煙スマホetc.)を無意識にやった瞬間、それ気付け」

などと書かれていますが、

これこそが、無意識で生きている状態から脱出するための「気付き」であり、 それは日々の、というより今この瞬間の自己観察(内観)からはじまるということは、 当サイトの精神世界カテゴリで散々書いてきた通りです。

私としては、本書のような薄っぺらい内容を読むよりも、 ニューアースの依存の箇所を読んだ方が、 断然生きていく上での参考になると思うのですが、

宗教とか精神世界に抵抗がある諸君や科学万能だと思っている諸君は、 本書を読んで納得すれば良いです。

自己観察については話せば長くなるのでこの辺で。

瞑想:呼吸に意識を集中する

自己観察の次は瞑想について。

私なりに瞑想を定義すると「意識的であること」なので、 別に座っていなくても良いし、どんなことでも瞑想になるのですが、 ここでは「呼吸に意識を集中する」方法。

自分が普段やっている「吸って、吐いて、吸って、吐いて、吸って…」を意識すれば良いのですが、 ここで注意してほしいのは、 瞑想とは「呼吸を意識する」ことであり、「意識して呼吸する」ではないということ。 ここを勘違いすると主客逆転してちっとも上手くいきません。

とはいえ、普段意識していなかったものに意識を向けるわけですから、下手くそで充分。 呼吸が不自然になり、息苦しさを感じたり肋骨や横隔膜に軋みを感じるならば、 それらに意識を向けて、感じたままにしておけば良いです。

あとは「こんな呼吸では駄目だ。変えよう」とか「もっと上手くやらなきゃ」などといった ことを思わないのが肝心で、思ったら思ったでその思考を観察して放っておけばよろしい。 やれば自然に、段々と上達していきます。

※前書きに「科学者として観察せよ」とあった。観察対象の振舞いを変えようとする科学者など存在するだろうか。 また、上達するのは私がそうするのでなく、天が私を通じてそうさせるのだが、本書と関係ないので割愛する。

やる時間についてですが、5分やれば充分で3分でも良いかもしれません。 私は無職のときに20分30分やっていましたが、 長々とやっても大した効果はありませんでした。 この辺は自分で調整してください。

以上、一発目なので詳しく分かりやすく解説しましたが、 段々面倒になってくると手を抜き始め、 複数章を1ページでまとめて書くようになるので、ご期待ください。

何でもストレスに続く。

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