病気になる本当の理由 解説まとめ『快癒力2』その2

前回の記事:必死になるほど泥沼化する

今回から、本格的♂に本書の内容について書いてまいります。

ただし、いつものことですが、 私個人が本書を読んで「良いな」と感じた箇所をチョイスして好き勝手書いていくので、 きちんと読みたい人は本書を読んで下さい。

しかし、本書は名著なのに何で絶版になっているんだろう。 絶版になれば良い本なんて他にいくらでもあるのに。

患者への質問と治らない患者の回答

まずは以前も書いた、著者が患者にする質問について。

著者の「あなたは病気が治ったら、病気を治したら、一体何がしたいですか?」 という質問に対し、病気が治らない患者の回答は大抵が以下の5通りだそう。

1.絶句

一番多い回答はこれ。

「やりたいことなんて考えたこともない」 「(病気とベッタリで)まさか病気が治るなんて考えたこともない」等々、 ずっとこういう風な感じなので、いきなり質問のようなこと聞かれたら回答に詰まるとのこと。

治った時のことも考えず、「治る」と思っていないんじゃ、病気なんて治りません。

2.仕事(大嘘)

お次はこれ。世間体を気にする大嘘つきの回答。

本当はやりたくもない仕事を「自分や家族のため」「これが俺の生きがいだ」などといって、 自分を騙しながら嫌々やってきた結果、無理がたたって病気になる。

自分では何とか騙せているつもりでも、 体は騙せないので段々とバランスが崩れてまうというパターンはサラリーマンに一番多いでしょうし、 さらに悪い事に、病気になっても自分に嘘を吐こうとする、これでは病気は治りません。

※あまり他人事だとは思えないところが悲しい。 著者は「治ったら仕事なんて辞めたいなら分かるが、仕事をしたいってどういうことなの」と書いているが、 私もそう思う。 あと、これがサラリーマンではなく学生なら「勉強」などという大嘘が出てくるのだろう。

3.家事(大嘘)

仕事の女版。

「そんなにやりたければ、病気の今からでもやれば良いじゃないですか」と著者が言うと、 山ほど言い訳が返ってくる。

4.旅行

月並みな返事その1。

「そもそも、東京や九州から私の病院がある倉敷にわざわざ来ている、 もう旅行してるじゃないか」というのが筆者の意見で、

これは私の意見ですが、こんな回答をする人間は、どこへ行きたいとかどうしても行きたいとか、 そういう具体案なんて元から無く、「とりあえず旅行」なんていう適当な返事をしているだけでしょう。

要するに、やりたいことなんて無いわけです。

5.人の為になること(大嘘)

月並みな返事その2。

『快癒力』で「他人のために動けば病気が治る」と書いてあったせいか、 こういう回答をする人間がいるそうですが、詳しく聞いてみると具体案など無く、 デマカセを言っているだけ。

これも「じゃあ、今から人の為になることをしたらいかが」と言うと、 やっぱり言い訳が返ってくるとのことです。

病気になる本当の理由:サバイバルモード

以上、質問とそれに対する回答を私なりにまとめると、 病気になってしまう理由は次の通り。

要するに病気になるのは「いまの人生がつまらない」からで、 「人生がつまらなければ病気になるのは当然じゃないか」と本書にもあります。

では、何で多くの人が「つまらない人生」を送るようになってしまったのかというと、 人生のある時点で「サバイバルモード」に入ったから。

「サバイバルモード」というのは、「どう生きれば得か、どう生きれば他人から褒められるか」 という状態のことであり、

幼稚園児とかの人生のある時点で、 親や幼稚園の先生や周囲に怒られたり何だりすることで 「どう生きたいか」という状態から「サバイバルモード」に変化してしまい、

その後は他人の価値観やら世間の目やらに振り回される、 つまらない人生になってしまうというわけです。

何かどっかで聞いたことある話ですが、私が思うに、 問題なのはこの「サバイバルモード」自体ではなく、「サバイバルモードにハマって囚われること」 「サバイバルモード以外の生き方を忘れたこと」ではないでしょうか。

こういう類の話を聞くと、「そりゃコトだ!すぐにサバイバルモードから脱出しないと!!」 などと極端に考えるおバカさんがいますが、

いきなり変えるなんてまず不可能だし、 そもそも本書の著者だって岡山大の医学部出て医者をやっているではありませんか。 (「良い大学出て良い職業に就くのは、サバイバルモード以外の何ものでもない」と著者本人も言っている)

なので、「サバイバルモード」に囚われるのでなく、 「サバイバルモード」と「やりたいことやるモード」を上手く使い分けて生きていくのが大事だと 私は思います。

こんな「上手く使い分けろ」という意見は本書には書いていないけど、 この辺の「折り合い」こそが、一番重要なのではないでしょうか。 (それは「何を食べて何を食べるな」というような健康法等にも当てはまるし、 精神系とか他の分野でも全く同じ)

あとは先程書いた通り、「サバイバルモード」を一度に変えるのは無理だから、 『フォーリング・ダウン』でロバート・デュバルが演じたダメ刑事みたいな感じで、 家族に言いたいことを言う、同僚から嫌がらせを受けたら殴る、パワハラ上司に一矢報いる等、 徐々に変えていけば良いと思います。

※こんな記事書いてたら『フォーリング・ダウン』がアマゾンプライムで見れるようになっていた。 改めて見たら、若い頃はマイケル・ダグラス視点で見てたけど、今ではロバート・デュバルの方にシンパシィを感じる。 しかしロバート・デュバルといったらトムヘイゲンだぜ、 トムヘイゲンに対してパワハラや嫌がらせなんてしたらソニーとマイケルが来るぞなんて思ってしまうのは私だけだろうか。

最後は好き勝手書きましたが、 次回は本書に書かれている、サバイバルモードからの脱出法を書いてまいります。

以上、今回はここまで。

サバイバルモードからの脱出に続く。

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