第4章十六節から十七節:解説まとめ『ニューアース』完全版

前回の記事:第4章十四節から十五節

前回は「日常の微妙な不幸」「苦しみや不幸を含めた『たった今』と仲直りしよう」 ということについて書きました。

今回は「エゴの病的な形」と「エゴと仕事」について。

4章もあと少しなので、張り切ってやっていきます。

4章十六節 エゴの病的な形 Pathological Forms of Ego

何か十三節と被るサブタイですが、 当節の内容は主に「他人」について。

ざっと抜き出すとこんな感じで、

「全ての他人が化物で敵に思える」 「自分はこの悪にまみれた世界で正義を為す、ただ一人の善人だ」なんていう記述は、 まるでai*eo700みたいだと思ってしまうのですが、

ネット掲示板とかを見ると上記の状態で書いたと思われる書き込みが殆どで、 しかもその状態やその書き込みを「普通のこと」だと書いた当人は思っているから余計にタチが悪く、 やはりエゴは病的だと言わざるをえません。

なぜこうなるのかは今まで書いてきた通りで、 「思考=自分だ」となっているからであり、

自分の意見(思考)が攻撃されるとまるで自分が攻撃されたかのように感じ、 自分の意見を擁護すると自分自身を擁護しているように感じるので、 その感じ方に操られて毎日毎日実生活やネット上で他人に対して動揺し、怒り、防戦し、攻撃するわけです。

ただし、この「自分を守るために自分の意見や価値観を死守せにゃならん!」 「どんな犠牲を払ってでも勝たなければならない!そうしなければ自分が滅びる!」 は妄想に過ぎない、というのは当節にある通りで、

The ego doesn’t know that mind and mental positions have nothing to do with who you are because the ego is the unobserved mind itself.

であるので、「真実」を外に探すことなんかせずに、 自分が何を考えているか、そのマインド自体を観察しましょう、 そうすりゃマインドを超えた「私」が姿を現すというわけです。

4章十七節 エゴがつきまとう仕事つきまとわない仕事 Work-With and Without Ego

サブタイに「仕事」なんて文字が付いていますが、 別に会社でやっている仕事に限ったことでないのは読めば分かること。

まずは

という対比があるけど、何度も書いていますが「今自分がしていることと一つになろう」 と思ってなれるものでもないので、 まずは「今、自分が何をしているか」を観察すればよろしい。

また、

なんて記述がありますが、 これは別にブラック企業や3K職場でも抵抗せずに苦しめという意味ではないことは、 ここまできちんと読んできた人ならお分かりでしょう。

The Power of Nowの10章一節にあったように、 そこから抜け出したいならその状況に対して怒ったりイライラしたり、 果ては「これが私の望んだ状況だ」などと無理矢理自分を納得させるのでなく、 「抜け出したい」ということを認識し、 「すでにそうであるもの」を全て受け入れた上で、抜け出す行動をとるということです。

あと当節ラストには、

という、「情けは人の為ならず」について書かれていて、 「美人、金持ち、高学歴を妬んだり批判しても同じようにはなれない」というのは前に書いたし、 「状況と調和したり人助けをすると、何で物事が円滑に流れるかエゴには到底理解できない」 というのは、皆さんも普段の生活で実感されているのではないでしょうか。

※ただし、当節にある人助けと、 意識高い系の学生や引き寄せ信者にありがちな「いかにも」なボランティア等とは違うと思う。 毎月5000円の寄付を続けていた私にも心当たりあるが、 自分では「良いことをした(だからオレに良いことが起きる)」とか思っても、 それは単にエゴを強化しただけに過ぎない。 まぁ、それでも他人を妬むよりは1000倍マシだけど。

このように、状況や他人や全体と調和することで、 エゴには到底理解できないことが起きるのであり、 私もブラック企業脱出時はそんな感じだったというのは、前に書いた通り。

以上、今回はここまで。 次回で長かった四章がやっと終わります。

第4章十八節から二十節に続く。

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