3章と4章:解説『お金持ちになる科学』

前回の記事:1章と2章

前回は1章,2章という触りの部分について書きました。

今回は3章と4章。

3章は理論についての記述なのでともかく、 4章では早くも高いハードルが出てきて、 多くの人がここで挫折するのではないでしょうか。

かくいう私も4章について100%できているかと言われたら、 即NOと答えられます。

3章:富を無限に生み出す「素となる存在」

まずは万物を生み出す素となる「原物質」について。

原文だと「Original Substance」「Formless Stuff」といった感じで、 現代の物理学的にいえば、クォークやレプトンといった素粒子よりもさらに大元となる、 まだ観測されていない「エネルギーみたいなもの」のことであります。

星間化学の図
前回の解説でも挙げた野辺山天文台にあった「星間化学」の図。 何もないようにみえる宇宙にもエネルギーが行き渡っている。

以上のように、「宇宙全体に原物質がある」という記述については、 現在判明している事実から「そうかもしれない」と思えるのですが、 後半になると「原物質は人の要求に反応します」などと、一気に胡散臭くなります。

さらには「原物質はもっと限界を広げたい、もっと成長したいと考えている」などと書かれていますが、 私的には「誕生→拡大→縮小→回帰」というサイクルの方が ただ単に成長という一方通行よりも自然だと思うのですが、 実際に体験したわけではないので「分からない」というのが正直なところです。

ともかく、全ての形あるものの「源」があり、 その「源」が本書では「原物質」という名前になっている、 という位でよろしいと思います。

4章:富を得るための原則

問題はこの4章で、

上記が「真実」であり、 現在の状況がどうであれ「真実」を保持していればその通りになるということです。

※例えば、本章にある通り、目に見える病や貧困の状況下にあるとき、 「病や貧困といったものは存在しない。全ては原物質が形を変えた一時的なもの」 という真実を保持することで、病や貧困から抜け出せる。

ただ、これができるのは覚者かそれに近いレベルの人間で、 凡人にはとても無理なのではないかと思ってしまうわけで、事実

「見た目の通りに考えるのは簡単です。 見た目に惑わされず、その真実を考えるのは面倒なことですし、 他のどんな作業よりも努力を必要とします」

「多くの人は思考し続けることを敬遠します。なぜなら世界で一番過酷だからです。 特に、真実が見た目と逆の場合は尚更です」

なんてことが本章には書いてあり、「世界一過酷って何だよ」 「2章で『特別な才能は必要ありません。誰にでも可能です』と言ってたじゃないか!いい加減にしろ!」と、 文句の一つも言いたくなってしまいます。

ともかく、対策としては

「すべての源である原物質に思考を投影すれば、何でも形になる」という概念が 「当たり前」と思えるようになるまで考え続けろ

と本章には書いてあるのですが、 考え続けてできた方は是非ともご連絡ください。

私としてはニューアースを実感として理解できるようになってからやってみると、 やっとこさ2割程度できるようになった、という感じです。

※おそらく、言葉でもって上っ面だけを何度もなぞっていても、 何の変化も起こせないのではないか。 あと、「○○がしたい!○○が欲しい!」という考えも、 個人的な願望、所謂エゴ的な欲求ではちっとも上手くいかず、 「全体」のことを常に念頭に置いた方が上手くいくのだが、 これは私だけかもしれない。

まぁ何はともあれ、この「真実」が「当たり前」と思えるようになるにつれ、 次章の競争心等にも変化がやってきます。

以上、今回はここまで。

5章と6章に続く。

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